2014年に飛躍を期待したいプレーヤー 1軍のマウンドを見据える日本ハム・上沢直之投手

1軍定着を目指す「松戸のダルビッシュ」

 全国各地で剛球を投げる長身右腕をメディアは「○○(地名)のダルビッシュ」と報じる傾向にある。上沢(うわさわ)直之(19)は専修大松戸高校出身とあり、「松戸のダルビッシュ」と呼ばれたそうだ。イメージはそれでいい。187センチから投げ下ろす角度のあるストレートが武器で、140キロ中盤から終盤を投げる。変化球を覚えていけば、先発ローテーションに入っていく力はある。

 2011年のドラフト6位で入団。今季は3年目を迎える。高卒選手としては勝負の年になる。「1軍に上がってマウンドで投げたいです」と話すように目標はまずは1軍で第一歩を刻むこと。しかし、厚澤和幸投手コーチはもっと先を見ている。秋季キャンプを見て、力強いストレートに将来性を強く感じ取っており、春季キャンプ、オープン戦で先発ローテの一角を狙わせる方針だ。大谷翔平や上沢といった若い力が出てくることはチームの活性化にもつながる。

 昨年7月に行われたフレッシュ・オールスターでは当初は2番手の予定だったが、先発予定の投手にアクシデントが起こり、緊急先発。2イニングを完全投球で終え、キレのあるストレートで高橋周平(中日)からも三振を奪った。「チャンスだと思った。思い切りいきました」と存在感を示した。

 あとは1軍の場数を踏むだけだ。2軍で強化選手として鍛え上げられた右腕は、昨季最下位に沈んだチームの浮上のキーマンになるかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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