大谷翔平に「我々は苦労する…」 5回2失点で2勝目、尻上がりの好投に敵将が脱帽
主砲も「彼はしっかりと自分の球を投げることができる」と賛辞
■エンゼルス 9ー5 ガーディアンズ(日本時間28日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、本拠地ガーディアンズ戦に「2番・投手兼DH」で投打同時出場し、今季2勝目を挙げた。5-9で敗れたガーディアンズのテリー・フランコーナ監督は試合後「リードを許してしまうには良くない相手だった」と粘投に脱帽した。
大谷は投手としては最速159キロの直球を武器に、5回を5安打2失点、4奪三振と好投。打者としては6回に右越えに適時二塁打を運ぶなど5打数3安打1打点を記録した。投手として先発時の3安打は渡米後初だ。
フランコーナ監督は大谷の投球について「我々は、彼のピッチカウントをまずまず増やすことができたが、彼は必要なときに97~98マイル(約156~158キロ)の投球をすることができた。自分の投球にとてもよい感触があるのは確かなようだ。早い段階でリードを許してしまうには、良くない相手だった」と、尻上がりの粘投を称えた。
また、ガーディアンズ打線が決め球のスプリットを見送ることができていたのではという質問に「多くのボールをあんなに速く投げるので、すべてのボールを打とうとすると、我々は苦労する。もし、その中から、(望ましくない)何かを取り除くことが出来れば、よりよいチャンスがあると思う」と狙いを説明した。
さらに、ガーディアンズの「3番・三塁」で先発したホセ・ラミレス内野手は「スプリットに限ったことではなく、ボールをよく見て、ゾーン内に良い球が来たら良いスイングをする、ということを心掛けていた」と打線の“意志”について説明。自身は2安打したものの、チームが敗れたこともあって「概して、彼は優れた投手だ。しっかりと自分の球を投げることができる」と投手・大谷を称えていた。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)