巨人の小林は史上4人目の「首位打者と最下位打者」になることができるか?
24日中日戦で規定打席に到達し、堂々の首位打者に浮上
4月24日終了時点で、セ・リーグ打撃ランキングで巨人の小林誠司が1位に立った。この日を終えて巨人の規定打席は65打席。小林は前日まで打席数が足りなかったが、24日の中日戦で4打席に立ち、打席数がちょうど「65」となったものだ。
セ・リーグの打撃5傑を見てみよう(4月24日現在)。
1.小林誠司(巨).375(65打席56打数21安打)
2.アルモンテ(中).354(86打席79打数28安打)
3.丸佳浩(広).329(102打席70打数23安打)
4.福留孝介(神).328(71打席61打数20安打)
5.坂本勇人(巨).322(99打席87打数28安打)
今年の宮崎キャンプでは、ファンから「小林~、今年は2割5分は打てよ!」という声が掛かっていた。それも無理はない。小林誠司は過去2年、セ・リーグの打率最下位に沈んでいたのだ。
2016年 小林誠司(巨).204(398打数81安打)規定打席到達27人中27位
2017年 小林誠司(巨).206(378打数78安打)規定打席到達28人中28位
打率は.250はおろか、2割が精一杯。昨年は低迷が続き、打率が2割を割る恐れもあった。1割台での規定打席入りは、1982年も小林の大先輩、巨人の山倉和博が打率.196(398打数78安打)以来、35年間出ていない。
また、3年連続で打率最下位となれば、2005~07年まで中日の谷繁元信が記録して以来になるところだ。
上記の例を見てもわかるように、「低打率」記録では捕手の名前が多く出てくる。捕手はもちろん野手だが、打撃だけではなく守備の要として、投手のリードや盗塁阻止など数多くの仕事がある。小林も打撃だけではなく、捕手としての総合力を評価されてスタメン起用されているのだ。