楽天、岸が2年ぶり完封も「どうでもいいんです」 清宮に見せ付けた12年目の貫禄
第1打席でフェンス直撃の二塁打を浴び「ものすごい打球が飛んで行った」
可能性を見せつけたルーキーに、プロの経験値で対峙した。楽天・岸投手が9回無失点で今季2勝目。昨年に楽天に移籍してからは初完封を挙げ、チームの連敗を7で止めた。
怪物新人・清宮幸太郎のデビュー戦、初対戦でその才能に驚かされた。2回2死、カウント1-1からの3球目、145キロの直球をはじき返された。「ものすごい打球が飛んで行ったので、次からは気を付けようと投げました」。中越え二塁打。あわや本塁打かというフェンス直撃の一打に、百戦錬磨の右腕もヒヤリとしたようだ。
気を付ける、という言葉通り、2打席、3打席目は岸の貫録勝ち。特に有効だったのがチェンジアップ。第2打席は変化球主体、第3打席は直球主体でカウントを稼ぎ、最後は両打席ともチェンジアップで空を切らせた。
7回2死三塁、一打同点の場面で、動じることなく空振り三振で料理。空振り後、思わず膝をついて苦笑いの黄金ルーキーを前に、悠然とベンチへ引き上げた。結局、岸は9回途中まで長打はこの1本のみ。9回2死一、二塁のピンチは招いたものの、最後は大田を中飛に仕留めて勝利を導いた。