日本ハムはたった5人だけ、DeNAは最多の15人 各球団の1軍未出場選手数は?

日本ハム・新庄剛志監督(左)とDeNA・三浦大輔監督【写真:荒川祐史】
日本ハム・新庄剛志監督(左)とDeNA・三浦大輔監督【写真:荒川祐史】

セ・リーグで最も少ないのは最下位の中日で8人

 2022年のペナントレースも各球団、残り20試合前後と最終盤を迎えている。セ・リーグはヤクルトが2位DeNAに7ゲームの差をつけて首位、一方のパ・リーグはソフトバンク、西武、オリックスの3チームがゲーム差なしで並び、5位のロッテまでも6ゲームと大混戦となっている。

 今季は新型コロナウイルスの影響もあり、各球団が選手起用について頭を悩ませたシーズンとなった。陽性者が出れば、「特例2022」を利用して選手を入れ替え、ごっそりとメンバーが入れ替わる事態もあった。そのため、どの球団も1軍でプレーする選手が多いシーズンとなった。

 各球団の1軍に昇格する選手が増える中で、怪我や若手育成の観点から、1軍昇格のない選手も。その数も、それぞれの球団で特徴が見て取れる。

 1軍未出場選手が最も少ないのは新庄剛志ビッグボスが新監督に就任した日本ハム。選手全員を1回は1軍で起用するという宣言通りに積極的に選手を入れ替えて起用してきた。支配下登録選手で1軍出場がないのは投手は右肘の怪我を負うガントと高卒ルーキーの達、畔柳、松浦の4人、野手はヘルニアの手術を受けた五十幡ただ1人。未出場は5人だけと12球団で最も少ない。

 次に少ないのはセ・リーグで最下位の中日。投手ではトミー・ジョン手術を受けた梅津晃大投手ら5人、野手ではドラフト1位ルーキーのブライト健太外野手ら3人が1軍未出場だ。課題の打線をテコ入れするため、選手を入れ替えて試行錯誤していることがうかがえる。オリックスは投手7人に対して、野手は中川拓真捕手ただ1人。野手の未出場1人は日本ハムと並んで最も少ない。

 一方で1軍未出場者が最も多いのはDeNAの15人。セ・リーグ2位でヤクルトを追うDeNAだが、特に投手に未出場者が多く11人にのぼる。オフに左肘の手術を受けた櫻井周斗投手、昨年トミー・ジョン手術を受けた平良拳太郎投手らが未出場となっている。広島では岡田明丈投手や安部友裕内野手ら14選手が1軍出場がない。

【表】球団ごとの戦略で異なる選手起用 12球団の1軍未出場人数を比較

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