時差ボケ、スコールに“想定外”の混雑… 侍U18が世界一へ乗り越えるべき“壁”

初日の練習を行うU-18高校日本代表の選手たち【写真:川村虎大】
初日の練習を行うU-18高校日本代表の選手たち【写真:川村虎大】

9日に開幕するU-18W杯に出場する侍ナイン、初日練習を終えるまで様々な困難を経験

「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」を戦うU-18高校日本代表「侍ジャパン」は6日(日本時間7日)、米フロリダ州での初練習を終えた。日本から飛行機を乗り継ぎ、約17時間かけてたどり着いた異国の地。世代初の世界一を目指す若き20人の侍たちは、国際大会を戦う上で日本との“違い”をどのように順応していくのか。初日の練習から対応すべき課題も見つかった。

 出発から“ハラハラ”のスタートだった。今大会の開催都市である米国・フロリダのブラデントンまでは直行便がなく、乗り継いでタンパ国際空港に到着する旅程だった。乗り継ぎの時間は約3時間だったが、保安検査場が大混雑。選手全員がタンパ便の出発ゲートについたのは、受付最終時間の1分前だった。

 タンパに到着したのは午後10時すぎ。そこからバスで高速を走ること約2時間で宿舎に到着した。入社2年目、24歳の筆者も取材のため、初の米国入りとあり、戸惑うことばかり。到着して2日ほどしか経っていないが、言葉がうまく伝わらず、ホテルのチェックインに時間がかかったり、朝の散歩をしている時に、突然のスコールに遭遇。洋服がびしょ濡れになったりなど悪戦苦闘している。「これも経験」と自分に言い聞かせる毎日だ。

 立場やかかる重圧は私と比べものにはならないが、高校生たちはどうだろうか。高松商(香川)・浅野翔吾外野手らは中学時代に「第10回 BFA U15アジア選手権」に出場した国際大会の経験のある選手がいるとはいえ、17~18歳の選手たちにとって異国の地での生活は、ストレスや不安もあるだろう。到着15時間後に行われた初日の練習から、野球の面で早速“苦戦”をしているポイントは見えた。

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