大谷翔平のMVPに立ちはだかる“人間心理” 今年が活躍初年度なら「論争は更に白熱」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

今年が二刀流のブレークイヤーなら「論争は更に白熱していただろう」

 エンゼルスの大谷翔平投手とヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手がMVPの有力候補に挙がる今年のア・リーグ。どちらが受賞するのか、“論争”が盛り上がる中、米メディア「CBSスポーツ」のマット・シュナイダー氏はMVPの価値、大谷の希少性をどう評価するか、MVP投票者やファンが“飽きてしまう”ことなどが影響すると述べている。

 MVPについては度々、チーム成績との関連性が指摘される。シュナイダー氏は、野球は個人スポーツの集合体であり1人の選手がチームを引っ張ることは不可能だと主張。「『不調のチームに価値のある選手はいない』という考え方は除外してもいいだろう」とし、「1番の選手が最も価値のある選手だ。皮肉にもチーム(ヤンキース)が不調になったことでジャッジの価値が上がった」と説明する。

 次に投打二刀流の希少性に言及。投打ともにリーグ屈指の実力を発揮する大谷のような存在は前例がなく、この価値を数値化してジャッジと比較することは「難しい」と解説する。投球、打撃、守備、走塁などを総合的に評価する指標「WAR」も、打者としては守備機会のない指名打者のため指標の伸びが「抑えられている」とし、「『投手もやっているからDHで出場している』という意見もあれば、『オオタニが二刀流だからエンゼルスは6人ローテーションを採用しなければならない』という意見もある。すごく難しい」と語る。ただ、現役選手の多くが大谷を「1番の選手」「歴史上1番の選手」と答えるとし、「彼らはオオタニのように高いレベルを投打同時に行うことの困難さを理解している」とも語っている。

 最後にMVP投票者やファンが“飽きてしまうこと”に言及した。「人々は飽きるもの」で新しいものを求めると指摘。昨年大谷とMVPを争ったブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)を上回る成績をジャッジが残しており、投票者やファンのジャッジへの感情は、ゲレーロJr.と比較しても大きくなっていると指摘。さらに「飽きは影響する。今季がオオタニの二刀流としてのブレークイヤーであればアメリカン・リーグMVP論争はさらに白熱していたであろう」と主張している。

(Full-Count編集部)

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