ダルビッシュの“尻上がり”投球に指揮官も感嘆「試合が進むにつれ球速が上がる」
メルビン監督「シーズンのこの時期に4月や5月のような投球をしている」
■パドレス 2ー0 マリナーズ(日本時間14日・シアトル)
パドレスのダルビッシュ有投手が13日(日本時間14日)、敵地で行われたマリナーズ戦に先発。8回94球を投げ2安打無失点、無四死球7奪三振の快投で自身4連勝となる今季14勝目(7敗)を手にした。ボブ・メルビン監督は「シーズンが進むにつれて信じられないぐらい良くなっている。試合が進むにつれて球速が上がっていくんだ」と手放しで褒めたたえた。
危なげなかった。初回2死から6回まで16者連続アウトを奪うなど、3回に得た1点を悠々と守り切った。指揮官もその投球をただただ称賛した。「彼が登板する時はいつでもゼロを並べてくれるように思う。シーズンが進むにつれて信じられないぐらい良くなっている。はじめは速球が93、94マイル(約150、151キロ)だったのが試合終盤には97マイル(約156キロ)まで上がったりする。今日は全ての球が有効だった」と称え「最後の数イニングはいくつか良いスイングをされたが、試合を通して失敗する余地がない中で、また素晴らしい登板をしてくれたと思う」と言葉を紡いだ。
メジャー1年目の2012年に16勝して以来、10年ぶりに14勝に到達。これで20試合連続6イニング以上を投げ、クオリティスタート(QS)はリーグ単独トップの22度目。抜群の安定感を示す36歳に感動すら覚えているようだ。
「最も感銘を受けているのは、シーズンのこの時期に4月や5月のようなピッチングをしていることだ。全ての球種を制球し、変化をつけられる。何よりも試合が進むにつれて球速が上がっていくんだ。シーズン終盤にそんなことができる先発投手はなかなかいないよ。これまで積み上げているイニング数を考えればなおさらね」。今季の投球回数は176回2/3になった。それでいて“尻上がり”の投球を演じるダルビッシュに感服していた。
(Full-Count編集部)