U-18で衝撃、韓国の163キロ高校生の正体は…ドラフト全体1位、中学で145キロの伝説も
高校日本代表「侍ジャパン」は剛速球に手が出ず完敗
米フロリダ州で行われている「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」に出場している高校日本代表「侍ジャパン」は15日(日本時間16日)、韓国とのスーパーラウンド初戦に0-8で完敗した。この試合で驚きを与えたのが、韓国の3番手で登板したキム・ソヒョン投手だ。最後の打者となった浅野翔吾外野手(高松商)へのボールは時速163キロ(101マイル)を記録。実は15日に行われたばかりの韓国プロ野球(KBO)のドラフト会議で全体1位指名を受けた超・有望株だ。
15日のドラフト会議で、いの一番の指名権を持っていたハンファが指名した。直後、韓国紙「スポーツ朝鮮」はキム・ソヒョンについて「高校球界最大の有望株」と紹介。中学生時代には145キロの直球を投げ注目を集めたこと、高校3年の今では150キロ中盤の剛速球とカーブ、チェンジアップ、スライダーなど多彩な変化球を操っているとしている。
また「スポーツソウル」などの韓国紙が報じたところによると、キム・ソヒョンを1位指名したハンファが16日、プロ入りに際して本人のコメントを発表している。
この中で「ファンに自分をどう紹介するか」という問いに「速い直球に、変化球の制球力も備えているのが私の長所。不利なカウントからでも、直球も変化球も自信を持って駆使できる投手だと伝えたい」と答えている。
また「先発とブルペン、どちらが力を発揮できるか」という問いには「どんな役割でもチームが任せてくれればありがたいが、個人的にはピンチでマウンドに上がって、チームに勝ちをもたらすブルペンのほうに、より喜びを感じる」とし、この日のようなリリーフ登板にも適性があると考えているようだ。
プロで対戦したい選手として、ソウル高の先輩にあたり、昨年の東京五輪でもプレーしたカン・ベクホ外野手(KT)を挙げている。
最後に、今季も最下位に沈んでいるハンファのファンに向け「ハンファが再び、必ず優勝できるようにしたい。個人的にはKBOリーグ新人王、MVPなど個人タイトルに挑戦してみたい。ハンファのファンがたくさん応援して下さりとてもありがたく思っています。今は代表の一員としてこの大会に集中して、いい成績を出した後(本拠地の)イーグルスパークで挨拶をさしあげたい」と抱負を語っている。
(Full-Count編集部)