西武・山川の予言的中!? 胴上げ阻止の劇弾生んだ“読み”に監督震撼「恐ろしいね」
鷹・藤井のフォークをとらえ、自身初のサヨナラ弾を放った
■西武 3ー1 ソフトバンク(1日・ベルーナドーム)
西武の山川穂高内野手が1日、本拠地ベルーナドームで行われたソフトバンク戦で、延長11回にサヨナラ41号2ランを放ち、目前での胴上げを阻止した。試合前の円陣で「今日は3点取りましょう」と宣言していた通り、自らの劇的なホームランで3-1で勝利を掴んだ。
9月は月間打率.203(69打数14安打)3本塁打と極度の不振に喘いでいた山川が、月が替わった途端の劇的アーチだ。独走の本塁打王争いに加え、接戦の打点王争いでも、この1発で2位のオリックス・吉田正尚外野手に2差をつけた。本塁打王2度の長距離砲としては意外なことに、サヨナラ弾はプロ入り後初めて。ちょっと空恐ろしくなるような“スピリチュアル弾”でもあった。
1-1で迎えた延長11回、2死一塁。ソフトバンクのセットアッパー藤井のフォークを捉えた打球は左翼スタンド上段まで一直線。打った瞬間、満員の2万7313人が思わず大歓声を上げた。引き分けでも決まるはずの優勝が持ち越しとなり、藤井とマスクを被った海野は号泣。まさに魂を削る展開だった。
山川は劇的な一発のあとに「フォークが来そうな予感はありました」と言う。その根拠はあった。前の打者の森友哉捕手に対する5球は全てフォーク(結果は中前打)。山川にも初球から2球連続でフォーク(ボール、空振り)が続き、3球目は外角高めに外れる152キロの真っ直ぐ。その後の1球だった。内角低めのフォークを迷いなく振り抜いた。