プロで“成功率”の高い大学日本代表の4番 西武ドラ1蛭間、阪神ドラ1森下はどうなる?

阪神1位の中大・森下翔太(左)と西武1位の早大・蛭間拓哉【写真:荒川祐史】
阪神1位の中大・森下翔太(左)と西武1位の早大・蛭間拓哉【写真:荒川祐史】

オリックス吉田正、阪神大山、DeNA牧らが大学日本代表で4番を務める

 2022年のプロ野球ドラフト会議では支配下で69人、育成で57人が指名された。大学、社会人勢は即戦力として期待されるが、その中でも“大学日本代表の4番”を務めたスラッガーは成功を収めているケースが多い。今年も早大の蛭間拓哉外野手が西武に、中大の森下翔太外野手は阪神から1位指名された。ここでは、過去に大学日本代表で4番を務めた打者のプロでの成績を振り返っていく。

 2020年、2021年は新型コロナウイルスの影響で代表の招集は見送られたが、直近では中大の牧秀悟外野手が、2019年の「高校日本代表対大学日本代表」の試合で3年生ながら4番を担った。2020年のドラフト2位でDeNAに入団すると、ルーキーイヤーの2021年に137試合に出場し打率.314、22本塁打、71打点と大活躍。惜しくも新人王は逃したが「新人特別賞」を受賞。今年も打率.291、24本塁打、87打点の好成績を残した。

 高校日本代表との壮行試合では、他にも2016年に白鴎大・大山悠輔内野手が「4番・三塁」、2015年は青学大・吉田正尚外野手が「4番・左翼」で出場した。

 大山は2016年にドラフト1位で阪神に入団し、1年目から4番を務めるなど、ここまで通算104本塁打をマーク。吉田正も2015年にドラフト1位でオリックスに入団すると、ここまで2度の首位打者、最高出塁率のタイトルを獲得。通算でも打率.327、133本塁打、467打点とリーグを代表する打者として活躍している。

 リーグ連覇を果たしたオリックスでは、吉田正の他にも大学ジャパンの4番経験者がいる。2018年に「第29回ハーレムベースボールウィーク」と「第42回日米大学野球選手権大会」で4番を務めたのが、亜大の頓宮裕真捕手。同年のドラフトでオリックスから2位指名を受け入団すると、1年目の2019年は「5番・三塁」で開幕スタメンをつかんだ。大学時代は強打の捕手としてプレーしたが、今季は一塁手も経験。自己最多の81試合、11本塁打を放ちチームのリーグ優勝に貢献した。

 その他にも2011年には「第38回日米大学野球選手権」で2年生ながら富士大・山川穂高内野手(現西武)が4番に座った。2013年の「第39回日米大学野球選手権」では福岡大・梅野隆太郎捕手(現阪神)、2014年は「第27回ハーレムベースボールウィーク」で早大・中村奨吾内野手(現ロッテ)と、現在はプロ各球団で主力として活躍している選手の名前がズラリ並ぶ。

 栄光のドラフト1位指名を受けた蛭間や森下は来季、一体どれだけの成績を残すのか、今から楽しみだ。

(Full-Count編集部)

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