合格率わずか5%…“狭き門”のトライアウトを勝ち取った選手たちの「その後」
3年間で現役続行はわずか7人、そのうち4人が2度目の戦力外に
「12球団合同トライアウト」が8日に行われる。NPB球団から戦力外通告を受けた選手が再起をかけて、実戦形式でアピールする。過去3年を振り返ると現役続行者はわずかに7人、割合で言うと約5%と狭き門。ここでは、崖っぷちから返り咲いた選手たちを振り返る。
33人が参加した2021年のトライアウトで、契約を勝ち取ったのは巨人から戦力外通告を受けた古川侑利投手のみだった。トライアウトでの好投を新庄剛志監督が評価し日本ハムが育成契約。開幕前に支配下登録され、34試合の登板で1敗3ホールド、防御率4.08の成績を残した。
その新庄監督が参加した2020年のトライアウトは、56人中3人がNPB球団との契約を結んだ。ヤクルトを戦力外になった風張蓮投手がDeNAに、日本ハムの育成契約打診を拒否して自由契約となった宮台康平投手がヤクルトに支配下での加入を果たし、ソフトバンクを自由契約となった小澤怜史投手がヤクルトと育成選手契約を結んだ。小澤は今季、6月に支配下登録され、プロ初勝利も記録した一方で、風張は1年で、宮台は2年で再び戦力外通告を受けた。
2019年は、楽天から戦力外の八百板卓丸外野手、日本ハムから戦力外の田中豊樹投手が巨人で育成契約を結んだ。ともに支配下登録まで勝ち取ったが、八百板は今オフ2度目の戦力外に。田中も2020年、2021年の2年間で70試合に登板したが、2021年オフに右肘を手術し、育成再契約となった。また、阪神から戦力外通告を受けた森越祐人内野手は西武が獲得したが、2020年オフに2年連続で戦力外に。同年に現役を引退した。
7選手のうち、4人が3年以内で戦力外通告を受けるなど、トライアウトを経て入団した選手は再起のチャンスが少ないのも事実。今季は楽天から戦力外通告を受けた釜田佳直投手らが参加を表明している。崖っぷちから再起する選手は出てくるのだろうか。
(Full-Count編集部)