イチロー氏が絶賛「あの人は天才」 自身と正反対の大砲は「受けて飛ばす最高の打者」
自らとは違う打法のバリー・ボンズを「受けて飛ばす最高の打者」
日米通算4367安打を誇るイチロー氏が、3、4日の2日間に渡って静岡・富士市の県立富士高を訪れ、野球部を直接指導した。生徒からもたくさんの質問が出る中で「軸足がどっしりしていたほうが、飛距離は出る?」という問いに反応。イチロー氏は自身と体の使い方が異なるメジャー通算762本塁打のバリー・ボンズ氏(元ジャイアンツ)を「天才」と評した。
長距離砲のイメージがないイチロー氏が、練習では特大の飛球をガンガン飛ばすことは知られている。生徒は軸足を動かしながら打つイチロー氏が、どのように飛距離を出しているのかに興味を持ったようだ。
イチロー氏はこれに対し「動いてくるボールに対して、(軸足を止めていたら)僕は力を発揮できない。動いてくるボールに対して、僕は動きたい。これ(下半身の動き)でパワーを伝えている。股関節と(軸足の)左足でパワーを伝えている」と説明した。
一方で、軸足に体重をしっかり置き打ちに行く、自らとは反対の打法にも見るべき点はあるという。「受けて飛ばす最高の打者がバリー・ボンズ。あのひとは受ける。あの人は天才です」と、メジャー本塁打王の打撃を絶賛した。
イチロー氏のように軸足を動かしながら打ちに行くのも「この動きは難しいです。みんなにすすめるわけではない」とする一方で「この体でも飛んでいくのは、それでそうなるのは、みんなに考えてほしい」。決して大きくない体を使い切る方法が、イチロー打法には詰まっている。
(Full-Count編集部)