ボール踊る絶品併殺が“たまらん” 中前打強奪…流れるような「芸術連係」

西武・源田壮亮(左)と外崎修汰【写真:荒川祐史】
西武・源田壮亮(左)と外崎修汰【写真:荒川祐史】

源田は5年連続、外崎は2年ぶり2度目のGG賞を受賞した

 西武が誇る二遊間コンビ、外崎修汰と源田壮亮の両内野手は1992年度まれの“同級生”。2019年からは鉄壁の二遊間コンビを形成し、今季のゴールデングラブ賞をそろって受賞した。今回は両選手が今季見せた数々の好プレーを紹介する。

 7月2日のソフトバンク戦では流れるようなゲッツーを披露。二塁定位置やや左に飛んだ緩い当たりを外崎が捕球し、すぐさま二塁へトス。源田も一切無駄のない動きでベースを踏みながら送球し、打者走者の牧原大成内野手を間一髪でアウトに。この2人だからこそ成立した、鮮やかな併殺プレーだった。

 6月28日の日本ハム戦では、外崎が定位置の右を襲った痛烈な打球を好捕し、難しい体勢から素早く正確な送球を源田へ。源田も軽やかに一塁送球して併殺が完成した。1点リードの8回無死一塁という重要な局面で、ピンチの芽を未然に摘み取った。

 6月17日のオリックス戦では、センター前に抜けようかというヒット性の当たりを外崎が飛びついて捕球し、倒れ込みながら素早く二塁へトス。それを受けた源田も流れるようなプレーを見せ、余裕をもってダブルプレーに。マウンド上の高橋光成投手も力強く拍手を送るほどのプレーだった。

 4月24日の楽天戦では、源田が二塁方向へ走りながら難しい体勢でゴロを捕球。動きを止めずに二塁へトスを送った。外崎も反転しながら難しい体勢で一塁へ投げ、ストライク送球で併殺に。名コンビならではの技術の高さが詰まった、鮮やかな連係プレーだった。

 源田は今回が5年連続5度目、外崎は2年ぶり2度目のゴールデングラブ賞受賞。同い年の2人が見せる“たまらん”フィールディングは、来季以降も野球ファンを大いに魅了してくれることだろう。

【実際の映像】“たまらん”最強二遊間 「とのげん」コンビによる芸術的4-6-3

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY