森友哉の“穴”どう埋める? 懸念の「ポスト秋山」は…西武開幕スタメン最速予想

西武・柘植世那(左)と外崎修汰【写真:荒川祐史】
西武・柘植世那(左)と外崎修汰【写真:荒川祐史】

ドラ1・蛭間は「7番・中堅」、捕手は柘植世那が有力か

 松井稼頭央新監督の下で4年ぶりのリーグ優勝を目指す西武。2022年にはチーム打率がリーグワーストの.229に沈んだ上、オフに森友哉がFAでオリックス移籍。かつて猛威を振るった“山賊打線”もパワーダウンが否めない。そこで少し気は早いが、新外国人や有力ルーキーを加えた2023年の開幕スタメンを予想してみた。

 西武の外国人野手はここ数年パッとしなかったが、2023年の新助っ人はやりそうだ。いや、やってもらわなければ困る。左打ちのマーク・ペイトンは173センチとやや小柄で、2022年はメジャーではわずか8試合出場にとどまったが、3Aでは119試合に出場し、打率.293、25本塁打95打点15盗塁、出塁率.369。確実性、長打力、勝負強さ、走力を全て兼ね備えており、日本で実力を発揮できるなら3番が適任だろう。一方、右打ちのデビッド・マキノンは3Aで打率.318、15本塁打54打点。一、三塁を守れるが、開幕戦はDHで打撃に集中してもらおう。

 新助っ人2人で不動の4番・山川穂高を挟むことになる。2022年の西武は、夏場に首位を走ることもあったが、山川が不振に陥った終盤にチーム成績も下降し、結局3位にとどまった。高すぎる山川への依存度を軽減するためにも、ペイトンとマキノンの役割が重要だ。

 現広島の秋山翔吾が2019年限りで退団して以降、ポッカリ穴があいたままになっているのが、1番打者のスポット。現役時代に担ったことがある松井監督にしてみれば、さぞかしもどかしいだろう。新顔ではないが、走力と長打力を兼ね備える外崎修汰を1番に置き、盟友の源田壮亮が2番でフォローする形が、現状ではベストではないだろうか。

 打撃の進境著しい呉念庭は6番。ドラフト1位ルーキーの蛭間拓哉は下位の7番でスタートし、「一番かっこいいと思っている」と言う3番、もしくはリードオフマンの座を狙ってほしい。森が去った後の捕手は、リードに安定感、打撃に意外性を秘める柘植世那。「9番・右翼」の若林楽人はルーキーイヤーの2021年、盗塁王争いを独走していた5月末に左膝前十字靭帯損傷の大怪我を負い、リハビリ明けの昨年も万全の状態とは言えなかった。悲運の選手で終わってほしくない。

 エースの風格を漂わせ始めた高橋光成の3年連続開幕投手には、異論を挟む余地がないだろう。4年連続チーム防御率リーグワーストの惨状から、2022年にリーグトップの2.75へ一気に躍り出た投手陣を、“ネオ山賊打線”がどれだけ援護できるか。優勝の可否はそこにかかっている。

【スタメン一覧】森友哉の穴どう埋める? 変わる顔ぶれ…西武の予想スタメン一覧

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