WBCでも「大谷ルール」採用へ、タイブレークは延長10回から 韓国紙が“変更点”報じる

侍ジャパン・大谷翔平【写真:荒川祐史】
侍ジャパン・大谷翔平【写真:荒川祐史】

先発投手が降板後も指名打者で打線に残れる…投球制限は65球から

 3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での大会ルールの一部が判明した。主催者が参加国に送付した内容を、韓国の各メディアが報じている。メジャーリーグで昨季から採用された、先発投手が降板後も指名打者に入ることができるいわゆる「大谷ルール」が採用され、同点の場合のタイブレークは10回から開始に早められるという。

 報道によれば、ルールは大枠で2017年の第4回大会に準じるものの、いくつかの「注目すべき変化」があるという。そのうちの1つが大谷ルールの導入だ。「中央日報」は「興味を引くルール」として紹介、日本代表が大谷をどう運用するかに興味を示している。

 さらに「最も注目すべき変化」として、同点で延長戦に入った場合に行うタイブレークを、これまでの延長11回から前倒しし延長10回から行うという変更を紹介している。ランナーも、日本の社会人野球などで見られる一、二塁ではなく、メジャーリーグが2020年から採用しているものと同じく無死二塁からのスタートとなる。

 WBCでのタイブレークは2013年の大会で、延長13回からという形で採用。2017年の前回大会では延長11回からとなった。さらにスタートを早めるのは、試合時間短縮を目指す努力の一環とみられる。

 すでに発表されている韓国代表は、このルールに対応しているという。「ソウル新聞」の報道によれば、韓国が代表に捕手を2人しか選ばなかったのは、タイブレークに入ることが増えると見越して守備、走塁要員に人員を割いたのだという。

 さらに、WBC特有の投球制限は1次ラウンドでは65球まで、準々決勝では80球まで、準決勝以降は95球までとなる。さらに30球以上投げれば中1日、40球以上投げると中4日を空けなければならない。2日連投した場合も、1日休ませることが義務付けられる。

 ここまで12選手が先行発表されている日本代表も、今後残りの選手が発表される。栗山英樹監督以下首脳陣は、ルールを“使い切る”ためにどんな策をとってくるだろうか。

(Full-Count編集部)

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