鷹・甲斐が“アマコーチ”に助言求めたワケ 投手助ける技術を「身に付けないといけない」

自主トレを公開したソフトバンク・甲斐拓也【写真:福谷佑介】
自主トレを公開したソフトバンク・甲斐拓也【写真:福谷佑介】

「僕がもっと上手くなるためにはやらないといけないと感じた」

 ソフトバンクの甲斐拓也捕手が22日、大分市内で行う自主トレを報道陣に公開した。本格的に行うのは2年目となる故郷での自主トレ。朝の9時から夕方までみっちりと練習に励み「内容の濃い練習ができています」と充実感を漂わせた。

 この自主トレでは新たな練習に取り組んでいる。その1つが近年注目されてきている捕手の技術であるフレーミング。ゾーンの際どいボールをストライクにする確率を上げる捕球技術で甲斐自身が「僕がもっと上手くなるためにはやらないといけないと感じた。去年1年やって気付かされた」と痛感していた。

 甲斐は盟友の千賀滉大投手を通じて面識のあったキャッチャーコーチの緑川大陸さんに自主トレでのアドバイスを求めた。緑川さんは岡山・関西高、立正大で捕手としてプレーしていたものの、プロ経験はない。ただ、早くからフレーミング技術を追求、探究し、今ではキャッチャーコーチとして指導を行うように。その活動をSNSを通じて知った甲斐が助言を求めた。

 メジャーリーグでは当たり前の技術となっているが、日本のプロ野球ではまだまだ浸透しきっていない技術。「フレーミングという部分で極めている、やってきている人なので話を聞いたら、なんでも返ってくる。プロもアマもそこに壁はないと思います」。その知識とノウハウがあるのであれば、そこにプロとアマの差はないと甲斐は考えている。

「キャッチャーに求められてきているところではありますし、ピッチャーを助けられるところもある。メジャーでは当たり前になっている。全てに関してレベルアップしたいと思っていた。どうすれば上手くなれるか。もう30歳になり、これからが自分次第になる。自分の技術だけ、今までやってきたことだけじゃ駄目だなって感じたので、たくさんの方のアドバイスにもらっています」

 WBCに出場する侍ジャパンの一員として先行メンバーとして発表された甲斐。本大会では大谷やダルビッシュといったメジャーリーガーのボールを受けることにもなる。「WBCのこともあるので、自分の技術を見返したときに身につけないといけないと感じた」とも語る。昨季突きつけられた課題。さらに成長した捕手となるために研鑽を重ねている。

【実際の映像】ボール球がストライクになる? 鷹・甲斐拓也が繰り返す“フレーミング”練習

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