牧原大の追加招集で同期4人が侍経験者に 育成下位から3人…鷹の2010年“神ドラフト”
牧原大は育成ドラフト5巡目で入団、同4巡目が千賀、同6巡目は甲斐
ソフトバンクの牧原大成内野手が1日、3月のWBCに臨む野球日本代表「侍ジャパン」に追加招集された。カブスの鈴木誠也外野手が脇腹を痛めて辞退となったことを受けて代替選手として緊急招集となった。内野、外野双方を高いレベルでこなすことのできるユーティリティプレーヤーとして期待がかかる。
牧原大は2010年の育成ドラフト5巡目で熊本の城北高からソフトバンクに入団した育成出身選手。昨季は規定打席に2打席届かなかったものの、打率.301をマークし、中堅手だけでなく、二塁手や三塁手としてもプレー。内外野どこでもこなせ、侍ジャパンでも戦略の幅を広げる存在となりそうだ。
牧原大の侍ジャパン入りで、ソフトバンクの2010年ドラフトが、より凄まじいことになっている。育成ドラフト4巡目で指名されていたのが千賀滉大投手だ。千賀は東京五輪で稲葉ジャパンの一員として、金メダル獲得に貢献し、今季からMLBのメッツへと移籍し、育成出身初のメジャーリーガーとなった。WBCの候補にもなっていたが、メジャー挑戦1年目ということもあり、招集されなかった。
千賀、牧原大とともに育成ドラフト6巡目で入団したのが甲斐拓也捕手だ。甲斐も千賀と同様に東京五輪で扇の要としてチームを牽引し、金メダル獲得に貢献。今回のWBCでも先行発表メンバーとして早々に代表入りが決まっており、正捕手としての活躍が期待される。これで同じ年の育成ドラフト4巡目、5巡目、6巡目が侍ジャパン入りを果たすことになる。
また、同年のドラフト2位では柳田悠岐外野手が広島経大からソフトバンクに入団している。柳田は今回のメンバーには選ばれていないものの、東京五輪では中心打者としてプレーしていた。柳田、千賀、甲斐、そして牧原大。日本を代表する4人の選手を輩出した2010年ドラフトは、ソフトバンクの歴史の中でも“神ドラフト”と言える年となるだろう。
(Full-Count編集部)