「お手柔らかにって言ったのに…」 大谷翔平の“看板弾”に同僚苦笑い「味方がいい」
アリゾナキャンプでは「『日本を倒す』と伝えるつもりだ」と強気の発言
衝撃の一発に頭を抱えるしかなかった。「お手柔らかにって言ったのに……」。野球日本代表「侍ジャパン」の大谷翔平投手(エンゼルス)が12日の「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 1次ラウンド 東京プール」豪州戦で右中間にある看板を直撃する一発を放った。中堅を守っていたアーロン・ホワイトフィールド外野手もただ驚くしかなかったという。
ホワイトフィールドは2020年にツインズでメジャーデビューし、現在はエンゼルスのマイナーに所属する大谷の同僚だ。入場セレモニーの前、1人でウオーミングアップをしていた大谷は三塁側に居たホワイトフィールドの元を訪れた。二塁付近でがっちりと握手、熱いハグをした後、楽しそうに会話した。
「互いにグッドラックとか、冗談とかを言い合った。(大谷から)『盗塁はしないでね』って言われたから、自分も『お手柔らかに』って言ったんだ。それなのにホームランを打っていましたね」
初回にいきなり看板直撃の先制3ラン。この一打が決勝点となった。ホワイトフィールドはあまりの衝撃に「最初見て苦笑いしてしまったよ……」と振り返った。
2月に米アリゾナ州テンピで行われていたエンゼルスのスプリングトレーニングでは、「前回とは違うチーム」「『日本を倒す』と伝えるつもりだ」と大谷に宣戦布告していた。しかし、この日は一転、「相手じゃなくて、味方の方がいいね」とお手上げだった。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)