メジャー勢で固めたイタリア内野は“超堅守” 侍と対決…大谷翔平の同僚もキーマン
本塁打なしで勝ち上がってきたのは2013年の日本以来
野球日本代表「侍ジャパン」は16日、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 準々決勝ラウンド 東京プール」でイタリアと対戦する。勝ったほうが4強進出という大一番だ。昨年末に世界野球・ソフトボール連盟が発表したイタリア代表の世界ランキングは16位。1位の日本とは差が開いているものの、大混戦のプールAで2位となった実力は侮れない。どんなチームか見ていくと、つなぎの打撃と堅守が浮かび上がってくる。
中心となるのはメジャーリーグでプレーする選手たちだ。三塁を守るデビッド・フレッチャーはエンゼルスの主力で、大谷翔平の同僚。その弟ドミニクは昨季3Aで3割。代表でも中軸を打つ。遊撃を守るニッキー・ロペス、一塁のビニー・パスカンティーノはロイヤルズでプレーする現役メジャー。二塁手のマイルズ・マストロブオーニは昨季レイズで8試合出場、今季からカブスで鈴木誠也の同僚となる。
特徴はつなぐ打撃だ。1次ラウンドでは本塁打がなく、統計会社「エリアス・スポーツビューロー」調べによると、この条件で勝ち上がったチームは2009年のオランダ、2013年の日本に続く3例目だという。ロペスは実に打率.500。チーム打率も.283と高い。
チームを率いるのはマイク・ピアザ監督。メジャー通算2127安打、427本塁打という強打の捕手で、野球殿堂入りも果たしている。日本では野茂英雄投手が近鉄からドジャースに移籍した当時の“相棒”として記憶しているファンも多いだろう。
1次ラウンドでは、キューバに6-3、オランダに7-1で勝利している。多くの選手が「口ひげ」を生やし団結を示しているのはユニークだ。ラーメンや寿司といった日本の文化も満喫している様子で、ジャイアント・キリングに挑む。