再燃したWBC不要論「擁護する奴はマヌケ」 “米国中心主義”に元助っ人が猛反論
元オリのジョーンズ氏「世界を見るべきで、自分の殻から抜け出すべき」
プエルトリコ代表として第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場していたエドウィン・ディアス投手(メッツ)が今季絶望の大怪我を負ったことを発端に、一部でWBC“不要論”が再燃した。ニューヨークのラジオ局「KFC」のケビン・クランシー氏は「酷い大会」と批判。ただ、この意見に対し、元オリックス助っ人のアダム・ジョーンズ氏が猛反発している。
1次ラウンド突破を決めたドミニカ共和国戦の9回に登板し、3者連続三振で試合を締めた直後に負傷したディアスは16日(日本時間17日)、右膝の膝蓋腱断裂と診断され今季絶望を余儀なくされた。昨季終了後には救援投手では史上最高の5年1億200万ドル(約136億円)で契約延長したばかりだっただけに、米球界は大きな衝撃として受け止めた。
シーズン開幕直前の大会開催には、創設時から賛否があったのは確か。クランシー氏はツイッターで怒りをぶちまけるように「WBCを擁護している奴らはマヌケだ。酷い大会で、まさに今晩起こったようなこと(ディアスの負傷)に対してリスクを負う必要は全くない」と強調。賛同するファンからは「(WBCは)野球界にどんな貢献をしたというのか。スポーツ番組を見ても、やっているのはNFLのFAと大学バスケの話題だ。誰もこんなこと(WBC)気にしていない」との声もある。
そこに異を唱えたのがジョーンズ氏。ファンの投稿をリツイートする形で「(このやりとりは)バカげている。ディアスが負傷したことは知っているし、それは最悪なことだ。俺は、これまでに多くの選手が怪我するところを見てきた」と述べた。その上で視野の狭い意見を一蹴。「野球は世界中に広まっている。米国人が米国のことしか考えられないのは残念なことだ。世界(全体)を見るべきで、自分の殻から抜け出すべきだ!!」と綴った。
(Full-Count編集部)