ダル上回る山本由伸の“抜群安定感” 侍ジャパンの4本柱がパ・リーグで残す衝撃成績
大谷&ダルビッシュはNPBで圧倒的な存在感を放ってメジャーへ
第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、14年ぶりの世界一に輝いた野球日本代表「侍ジャパン」。1次ラウンドの4試合で先発を担った大谷翔平投手、ダルビッシュ有投手、佐々木朗希投手、山本由伸投手の「4本柱」は、いずれもNPBではパ・リーグの球団に所属。これまで見せてきた活躍ぶりを振り返る。
○大谷翔平(元日本ハム)
2012年のドラフト1位で日本ハムに入団。前例なき投打の「二刀流」として注目を集めたが、プロ初年度の2013年は防御率4.23、打率.238と苦しんだ。2015年は投手として最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の3冠に輝いた。そして、4年目の2016年は投手として10勝、防御率1.86、野手では22本塁打、打率.322、OPS1.004と投打に圧倒的なプレーを見せ、史上初めて投手と指名打者の2ポジションでベストナインに選出されるという離れ業を演じた。
同年のクライマックスシリーズでは日本人最速となる165キロを記録。日本シリーズでも第3戦でサヨナラ打を放ってチームを日本一に導いた。NPB最終年となった2017年は、野手としては打率.332、OPS.942と活躍したが、投手としては故障で5試合の登板にとどまった。それでも、10月4日の試合では「4番・投手」として10奪三振で完封。野手としても安打を放って決勝のホームを踏む活躍を見せ、日本最後の試合で二刀流としての集大成を見せつけた。
○ダルビッシュ有(元日本ハム)
2004年のドラフト1位で日本ハムに入団。1年目の2005年途中から先発ローテに定着し、防御率3.53と、高卒新人離れした投球を披露する。2007年には自身初の防御率1点台を記録し、初めて200投球回と200奪三振も突破。チームのリーグ連覇の立役者となり、最多奪三振、沢村賞、シーズンMVPを受賞した。
2009年の開幕前に行われたWBCでも主力投手として活躍し、準決勝以降は抑えを務めて胴上げ投手に。直後のシーズンは、故障による離脱がありながら3年連続の防御率1点台を記録。最優秀防御率、最高勝率、シーズンMVPを受賞した。NPBラストイヤーの2011年は自身3度目の最多奪三振を受賞し、いずれもキャリアハイとなる18勝、防御率1.44、232投球回、276奪三振を記録。2007年から5年連続で防御率1点台を記録し、NPB通算の防御率も1.99だった。