中日を「追い出されたと思っていない」 賛否渦巻いた放出…京田が受け止める“真意”
課題の打撃…打撃コーチに「自分の感覚をしっかり言葉にしながら」
プロ7年目の春季キャンプで、ガチガチに緊張するとは思ってもみなかった。「第1クールはすごくオドオドしながら……。ルーキーのような気持ちでした」。トレードで中日からDeNAに移籍した京田陽太内野手は、環境の変化を肌身で感じながら、自らの居場所を探している。周囲がざわついた放出劇からはや4か月。新天地に来た意味を、今は冷静に受けとめ、ただ前を向く。
ユニホームも、チームメートも、雰囲気も、何もかも勝手が違う転校生の心持ち。「周りの方々のサポートもあって、すごくやりやすい環境でできています」と感謝する。キャンプでは、同学年のキャプテン・佐野恵太外野手に「同級生会」を開いてもらった。「若い選手たちも『京田さん、京田さん』と話しかけてくれるのがうれしいですね」と穏やかに笑う。
グラウンドでやるべきことは変わらない。課題と言われ続けてきた打撃。「自分で納得して、練習して、ダメだったらまた練習すればいい。その繰り返し」。同じ左打ちの石井琢朗チーフ打撃コーチや鈴木尚典打撃コーチに対し「自分の感覚をしっかり言葉にしながらコミュニケーションをとっています」と試行錯誤を続ける。オープン戦からシーズンへと向かう中で、適度な焦りを感じながら結果を求める。