台湾で元虎・林威助監督が電撃辞任 平野恵一コーチは2軍へ 現地メディアも驚き
10勝15敗の借金5、元ヤンキース王建民コーチが2軍から1軍へ
台湾プロ野球の中信兄弟は10日、かつて阪神でプレーした林威助監督が辞任し、副GM兼ファームディレクターだった彭政閔氏が新監督に就任すると発表した。また元阪神の平野恵一1軍打撃兼野手統括コーチも、ファーム野手発展ディレクターに異動する。「自由時報」など台湾メディアは「中信兄弟のコーチ陣が激震に見舞われた」と驚きをもって伝えている。
中信兄弟はここまで10勝15敗1分けの勝率.400で、5球団中の4位タイにつけていた。まだ26試合を終えたところで、首位からは5ゲーム差だった。林威助は10日の試合を家庭の事情を理由に欠場。試合後に監督交代が発表された。
林威助氏は昨季まで、中信兄弟をリーグ2連覇に導いていた。2013年に阪神から戦力外通告を受けた後、ドラフトで指名され2014年から中信兄弟でプレー。2017年限りで引退し、翌年から2軍監督。2021年から1軍監督となっていた。今季は3年契約の3年目だった。今後の役割として「海外育成コンサルタント」が球団から提示されているといい、劉志威GMは「これはチームの長期計画が元になっており、チームにとって重要なポイント。彼の専門知識を活用してほしい」と話しているという。
新監督に就任する彭政閔氏は、通算2044安打を残したスーパースター。またヤンキースでもプレーした王建民コーチが、2軍担当から1軍担当となる。シーズン序盤の大ナタは、どのような結果を生むだろうか。
(Full-Count編集部)