新天地で出世ナンバー…開花の右腕 復帰の剛腕は「魂のエース」継承 新背番号の選手

日本ハム・松本剛(左)とソフトバンク・近藤健介【写真:荒川祐史】
日本ハム・松本剛(左)とソフトバンク・近藤健介【写真:荒川祐史】

日ハムは松本剛が「7」を継承、西武・今井は「11」から「48」に

 背番号の変更は、オフからシーズン序盤にかけての注目トピックの一つだ。どの番号にも着用してきた先人たちの記録が存在。球団によっては特別な意味合いを持つ番号もある。今回は2022年オフに行われた主要な背番号変更を各球団ごとに紹介する。

〇日本ハム 2022年首位打者の松本剛外野手が、糸井嘉男氏、西川遥輝外野手(楽天)と俊足好打の外野手が着けた「7」を継承。主軸に定着しつつある野村佑希内野手は小谷野栄一氏、ブランドン・レアード内野手、大田泰示外野手(DeNA)と強打の右打者が背負った「5」を継いだ。淺間大基外野手が、片岡篤史氏、金子誠氏、近藤健介外野手(ソフトバンク)ら大黒柱が背負ってきた「8」をつけた。

 田中賢介氏が長年着用した「3」は逆輸入ルーキーの加藤豪将内野手が継承。小笠原道大氏や杉谷拳士氏の「2」は新加入のアリエル・マルティネス捕手が背負う。投手では、増井浩俊氏と金子千尋氏が着けた「19」を玉井大翔投手が継承。かつては森安敏明氏、江夏豊氏といった剛腕が背負い、近年では糸井氏、西川、淺間がつけた出世番号の「26」を、新加入の田中正義投手が着用している。

〇楽天 中日から加入した阿部寿樹内野手が、オコエ瑠偉外野手(巨人)の退団に伴って空いた「4」を背負う。黎明期のチームを支えた高須洋介氏が背負った番号だけに、同じく内野が主戦場の阿部の活躍にも期待したい。

 新人では、ドラフト1位の荘司康誠投手が「19」を着ける。野村克也氏が監督として使用した番号で、2010年以降に着用したのは藤平尚真投手だけだった。荘司が“楽天の19番”を大きくアピールできるか。

〇西武 今井達也投手が本人の希望で「11」から「48」に変更。「11」は森繁和氏、石井丈裕氏、森慎二氏、岸孝之投手(楽天)といった好投手が着けてきた番号だが、公私ともに慕っていた武隈祥太氏からの継承を希望した。FA移籍した森友哉捕手(オリックス)が着けていた「10」は、新助っ人のマーク・ペイトン外野手が着用している。

 新加入の張奕投手は、工藤公康氏や帆足和幸氏が背負った背番号「47」を受け継いでいる。ドラフト1位ルーキーの蛭間拓哉外野手は「9」。近年では赤田将吾氏、大崎雄太朗氏、木村文紀(日本ハム)が使用しており、基本的には外野手の番号といえる。

鷹・近藤は松中信彦氏らが着けた「3」、有原の「17」は江夏豊氏も背負った

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