エ軍ウォルシュ、今週末の復帰は「可能性ある」 大谷翔平に追い風も…マイナーで打率.412
胸郭出口症候群の手術で3Aでリハビリ中…ネビン監督「どの試合も体調に問題なく終えている」
エンゼルスのジャレッド・ウォルシュ内野手の復帰が近づいている。昨年9月に胸郭出口症候群の手術を受け、その後、不眠症と頭痛に悩まされ、現在は傘下3Aソルトレイクでリハビリ中。フィル・ネビン監督は17日(日本時間18日)の敵地オリオールズ戦の試合前に取材に応じ、今週末の復帰について「その可能性はある」と示唆。その上で「彼をせかしたくはない。彼が決めることだ」と焦らずに様子を見ることを明かした。
29歳のウォルシュは、2021年に29本塁打をマーク。昨季は6月にサイクル安打を達成したものの、9月に胸郭出口症候群の手術を受けて戦線離脱。打率.215、15本塁打、44打点と不本意な成績に終わっていた。今季は開幕から新型コロナウイルスによる後遺症の頭痛と不眠症に悩まされ、3Aで調整を続けていたが、16日(同17日)にはラスベガス戦(アスレチックス傘下3A)に「2番・一塁」で出場し、復帰1号を放った。
ネビン監督はウォルシュの復帰1号に言及。「打席は全部見たが、とても調子がよさそうだった。彼は『(打席での)タイミングが思ったより早く戻ってきている』と言っていた。すべて励みになる知らせだ」と喜びの表情を見せた。「一塁守備でも非常にいいプレーがいくつかあった。走塁でも、単打で三塁まで進んでいた。感覚がいいようだし、どの試合も体調に問題なく終えている」と順調ぶりを強調した。
17日(同18日)のラスベガス戦は「2番・指名打者」で出場し、4打数1安打1打点2四球だった。これで3Aでは打率.412、OPS1.153となっている。今後は翌18日(同19日)に再び一塁を守る予定だという。「彼は2試合連続で出場してみたがっている。金曜(19日)夜に彼と話してから決めることになる」とネビン監督は説明。さらに「体の怪我であればもっと観察できるが、これは彼次第。彼はここまで正直に自分の体調を話してくれている。彼は今の自分の状態に満足している」とあくまで万全な状態になってから、昇格させることを明かした。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)