敵主砲も“憧れた”パワー「打者なら全員が望む」 大谷翔平の衝撃弾に「見たことない」
レンジャーズのマーカス・セミエン「打者であれば全員が望む」
■レンジャーズ 6ー3 エンゼルス(日本時間15日・アーリントン)
エンゼルスの大谷翔平投手は14日(日本時間15日)の敵地・レンジャーズ戦で9回に本塁打争いトップを独走する21号2ランを放った。左中間2階席に着弾する453フィート(約138.1メートル)の特大弾。二塁から見ていたマーカス・セミエン内野手も「左打者で、上段のあそこまで飛ばした選手は今まで見たことがない」と衝撃を受けたようだった。
一瞬でスタンドに突き刺さる一発に二塁から見ていた相手主砲も苦笑いだった。9回1死二塁の第5打席でスミスの甘く入ったフォーシームを捉えた。打球速度116.1マイル(約186.8キロ)はスタットキャストが計測して以降では「左打者が逆方向に放った史上最速弾」だった。
大谷は同カードでここまで3戦3発の猛爆。12日(同13日)の第4打席で中堅左の2階席へ放った19号は今季最長タイの459フィート(約139.9メートル)の特大弾だった。セミエンは「左打者で、上段のあそこまで飛ばした選手は今まで見たことがない。それをもう2回もやってのけた」と驚きを隠せないでいた。
6月は52打数22安打で打率.423、6本塁打14打点と勢いが止まらない。シーズントータルでも打率.299、OPSはリーグトップの.987となった。セミエンは大谷について「ボールを強打している。それは、打者であれば全員が望むことだ。打席では忍耐力があり、速球を強く捉えることができる。今シリーズもそれをやっている」と称賛した。
この日、セミエンは同点の7回に勝ち越しの10号2ランを放った。「幸運なことに、我々は彼がホームランを打つ前に大量リードを奪うことができた」と勝利を喜んだ。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)