6月好調、巨人は何が変わった? 原監督ニンマリ…若手効果で広まる“危機感”
岡本和はHR争いで燕・村上ら5本差の16号、6月12戦で13打点
■巨人 7ー1 西武(14日・東京ドーム)
巨人の4番・岡本和真内野手は14日の西武戦(東京ドーム)で、1-1の3回に決勝16号ソロを放つなど4打数2安打3打点。7-1の快勝に導いた。5試合連続打点をマークし、しかも最近3試合連続で決勝打。そこには20歳の秋広優人内野手が3番に定着した効果もあるようだ。チームは4連勝で、DeNAと並び交流戦首位タイの座をキープしている。
初回1死一、三塁の先制機で迎えた第1打席は、西武先発の左腕ディートリック・エンス投手に対し、内角低めのカットボールをとらえ切れず遊ゴロ併殺。しかし同点の3回2死で迎えた第2打席で早速“リベンジ”を果たした。カウント1-0から、エンスの真ん中高めの150キロ速球を一振りすると、打球は左翼席中段へ飛び込んだ。
巨人は開幕直後につまずき、4月にはリーグ単独最下位に低迷する時期もあった。しかし、ここにきて完全に上昇気流に乗り、3位に浮上している。岡本自身は14日現在、今季全61試合で4番を務め、本塁打王争いでヤクルト・村上宗隆内野手ら2位グループに5本差をつけるなど、開幕直後から好調を維持しているのだが、打線のつながりが段違いだ。
原辰徳監督は、特に秋広が3番に定着した効果を指摘している。「1番を含めて、2番、3番と非常にいい感じだと思いますね」と目を細める。
秋広は5月25日以降、18試合連続で3番を任され、3・4月に11勝14敗と出遅れたチームが、6月に8勝4敗と変貌を遂げるキーマンとなっている。後ろを打つ4番の岡本は、3・4月も25試合で月間打率.330をマークしていたが、打点は7にとどまっていた。6月に入ってからは12試合で打率.349、既に13打点を挙げている。確かに“秋広効果”てきめんと言えそうだ。