大谷翔平はなぜ好調なのか WBC米国監督が分析…“驚弾”を生む「シンプルな動き」
WBC米国代表監督を務めたマーク・デローサ氏が大谷の打撃を分析
20日(日本時間21日)にア・リーグの週間MVPに選出されたエンゼルス・大谷翔平投手は、12日から18日(同13日から19日)までの7試合で打率.435、6本塁打、12打点と打棒を振るった。中でも、中堅から逆方向への驚異的な飛距離には目を見張るものがあるが、この大谷の特徴的な打撃について米メディアも注目している。
米放送局「MLBネットワーク」の番組「MLBセントラル」で、今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の米国代表監督を務めたマーク・デローサ氏が大谷の打撃を分析した。デローサ氏はまず、9日(日本時間10日)のマリナーズ戦で右腕ルイス・カスティーヨ投手から放った本塁打に着目。「カウント1-0の場面なので直球が来ると思うだろう。そこに、ど真ん中へのチェンジアップ。それでもオオタニは完璧なタイミングでバックスクリーンへ運んだ」と絶賛した。
さらにデローサ氏は、12日(同13日)のレンジャーズ戦の7回に、サブマリン右腕グラント・アンダーソン投手から放ったセンターオーバーの本塁打にも注目した。「内角低めのスライダーを、余裕のあるスイングでホームランにした。93マイル(約149.7キロ)の真ん中低めの球を、逆方向に460フィート(約140.2メートル)もかっ飛ばした。信じられない。一切(胸が)開いていない。ボールに対してシンプルな動きをしている」と技術的なレベルの高さを評した。
強振するわけでもないのに、大谷が驚異的な飛距離を飛ばすことができるのはなぜなのか。これについてデローサ氏が言及したのが、「左投手との対戦」だ。「多くの左打者は、左投手と対戦することが(復調を)助けてくれると言う。なぜならば、右肩を開かないようにしなければ打てないからだ。彼は、正しくそれをやっている」と言う。
サウスポーとの対戦を、右投手と対峙する上でも糧としているというその言葉通り、右投手からも左投手からも、特大本塁打を放ち続ける大谷。絶好調はどこまで続くのか、見逃せない日々は続きそうだ。
(Full-Count編集部)