大谷翔平の“影”に「NPB屈指の投手」 米大絶賛…秘めた290億円の可能性
オリックスの山本由伸投手の動向に米が大注目
今オフの“移籍予想”が騒がしくなっている。オリックスの山本由伸投手は30日に敵地で行われた日本ハム戦に先発登板した。メジャー挑戦も視野に入れる右腕の評価がグンと上がっている。米移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は、6月バージョンの「FAパワーランキング」を紹介。1位はエンゼルスの大谷翔平投手の名前が挙がっており、山本は2位にランクインしている。
記事では、大谷があと2年待ってFA権を得てからMLB入りしたらどんな契約を求めていたか多くの人が思いを巡らせていたとして、当時23歳でMLBの国際FAシステムの制限に縛られていたと説明。メジャーリーグの労使協定では25歳未満でドラフト対象外の外国人選手は年俸が制限され、契約金も各球団で枠がある。ただ、山本は8月で25歳を迎えるため、大谷が受けた制限とは無縁となる。
山本の純粋な能力も「トレード・ルーマーズ」は高評価している。「もしかするとこの惑星上で最も才能がある投手の1人かもしれない」「最近の5シーズン中、年間防御率1点台が4度」「通算防御率は1点台」など、若き右腕が残すデータに裏付けされた優秀さであることを指摘した。四球を抑えながらも高い奪三振能力も紹介しつつ「NPB屈指の投手」だとしている。
しかし山本と結ぶ契約において懸念点もあるという。178センチ、80キロの体格には「少し不安を覚えるチームもあるかもしれない」と記事内では注目されており、ポスティング費用という通常のFAにはない負担を指摘した。ただ、山本の「プロフィールの中で“危険信号”はこれくらいなものだ」とも評価している。
山本の実績を誇り、かつ年齢による制限を受けないケースは、ヤンキースと2013年オフに7年総額1億5500万ドル(約224億3000万円)で契約した田中将大投手以来だと、記事では言及。「ヤマモトは(当時の)タナカより若いし、投手の契約金額は当時から上がる一方だ。山本が怪我をせずに結果を出し続ければ、2億ドル(約289億4500万円)超の契約も異様ではないように見える」とするなど、今オフの“市場”を騒がせる存在だとした。
(Full-Count編集部)