大谷翔平の特大138m弾は「驚いていないよ」 痛烈一発も…元燕の敵将は“スッキリ”
ヤクルトでもプレーしたロブロ監督「いい選手なのには、それだけの理由がある」
■エンゼルス 5ー2 Dバックス(日本時間3日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は2日(日本時間3日)、本拠地・ダイヤモンドバックス戦で7月初アーチをかけた。8回2死の第4打席で右翼席へ飛距離454フィート(約138.4メートル)の特大31号ソロ。試合後、ヤクルトでもプレーしたダイヤモンドバックスのトレイ・ロブロ監督は「驚いていないよ」と清々しい表情だった。
2点リードの8回2死で迎えた第4打席、左腕・ネルソンが投じた2球目のスライダーを捉えた。打球は右翼席中段にライナーで着弾。本塁打ランキングでは2位につけるホワイトソックスのロバートJr.と7本差の独走で、シーズン58発ペースとなった。また、レンジャーズのガルシアを抜き68打点もリーグ単独トップとなった。
試合後、ロブロ監督はネルソンの1球について「完全な失投だった」と反省。「彼はエリートな打者。失投は許されない」と改めて大谷の怖さを痛感していた。そして、「今年はたくさん打っているし、今後も続くだろう。いい選手なのには、それだけの理由がある」と感心しきりだった。
一方でこの日、先発のギャレンは大谷を3打数無安打2三振に抑えた。「ショウヘイは信じられない打者だから同じコースに投げ続けることは禁物。ザックは上手にコースを変え、球種を織り交ぜていた」と賛辞を送った。
ロブロ監督は現役時代の2000年にヤクルトで内野手としてプレーした。当時、大谷のような打者が出てくることを想像できたかと問うと意外にも「もちろん」と即答だった。「私が(現役時代に)対戦したとき、信じられない選手と対戦した。マツイ(松井秀喜)、タカハシ(高橋由伸)。タカハシはとんでもない才能の持ち主だった。彼らには尊敬の念しかない。海外から来た選手たちに対しても同じく尊敬している。オオタニは見ていて楽しい。彼は特別な選手だ」と懐かしそうに振り返った。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)