エ軍急失速でも…大谷翔平の放出に“待った” 前指揮官が指名した浮上のキーマン
ジョー・マドン氏はアデルに特に期待「彼の大ファン」
2014年以来のポストシーズン進出を目指す、大谷翔平投手を擁するエンゼルスだが、マイク・トラウト外野手をはじめ主力に故障者が続出し、ワイルドカード圏内まで3.5ゲーム差と苦境に立たされている。それでも、前監督のジョー・マドン氏はチームの現状を分析し「全員が上向きになる可能性がある」と、今は我慢の時だと語っている。
トラウトの離脱により、エンゼルスのポストシーズン進出に悲観的な識者からは「ショウヘイ・オオタニを放出すべき」との意見が噴出しているが、マドン氏は5日(日本時間6日)、米スポーツ局「MLBネットワーク」の番組「MLBナウ」の中で「もう少し待つべき」と言及した。
特にチームの起爆剤として名前を挙げたのが、4日(同5日)にメジャー昇格を果たしたジョー・アデル外野手だ。「アデルはやってくれるかもしれない。(3Aで)打ちまくっているし、彼の大ファンなんだ。出場機会を与えると活躍するかもしれない」と、今季3Aで23本塁打を放っている24歳の打棒爆発に期待感を抱いている様子。
“渦中”の大谷についても、「“投げられない”ことが功を奏するかもしれない。(投手・大谷を)少し休めばパワーアップして戻ってくるかもしれない」とマドン氏。「トレードはあり得ないことですか?」と司会者に問われると、「あり得るが、(大切なのは球団が)将来何を重要視しているかだ。ワールドシリーズを制覇したいのか? それともファンを満足させたいのか? その答えが出てから(トレードの可否を)決めるべきだ」と力説した。
2020~22年に監督を務め、“リアル二刀流”の飛躍を支えてきたマドン氏だけに「古巣愛」に溢れるコメント。その期待に応え、エンゼルスは復調できるだろうか。
(Full-Count編集部)