あと1日滑り込み補強はある? 上限「支配下70人」は1球団のみ…動くべきチームも

日本ハム・新庄剛志監督(左)と中日・立浪和義監督【写真:矢口亨、荒川祐史】
日本ハム・新庄剛志監督(左)と中日・立浪和義監督【写真:矢口亨、荒川祐史】

中日は2か月連続でトレード成立、ロッテ&西武は助っ人獲得

 新戦力を獲得できる期限が31日に迫る中、プロ野球の各球団は今月に入って様々な補強に走ってきた。優勝に向けて最後の1ピースが欲しかったり、巻き返しに向けてカンフル剤を求めたり……。あと1日を残して滑り込み補強はあるのか。支配下枠に余裕を持たせているチームもある。

 上限いっぱいの70人に達している球団はソフトバンク。今月、育成の木村光投手が支配下に昇格。28日にはオリオールズ傘下3Aのダーウィンゾン・ヘルナンデス投手を獲得し、枠が埋まった。

 セ・リーグでは中日が69人と最も多くなっている。開幕直後から低迷が続き、6月に日本ハムから齋藤綱記投手と宇佐見真吾捕手を獲得。7月には西武から川越誠司外野手が加わり、2か月連続でトレードに踏み切った。今月下旬に入ってからも育成選手の昇格や新助っ人の獲得と大忙しだ。

 パ・リーグでは、2チームがほぼ上限の69人。2位のロッテは今月29日にメジャー通算244試合のマイク・ブロッソー内野手の獲得を発表。翌30日に支配下登録した。5位ながら上昇気配の漂う西武は今月下旬に元DeNAのブルックス・クリスキー投手が加わった。

パ・リーグ首位のオリックスは最も少ない支配下67人

 最下位の日本ハムは68人。6月に郡司裕也捕手と山本拓実投手をトレードで中日から獲得し、前レンジャーズのジェームス・マーベル投手が加入。ジョン・ガント投手とコナー・メネズ投手の退団が支配下枠の“空白”につながっていたが、30日に王柏融外野手と支配下契約を締結したと発表した

 逆に、67人と最も余裕を残しているのはオリックス。5月に廣岡大志内野手を巨人からトレードで獲得した以外では、育成4選手を支配下登録。森友哉捕手の離脱など想定外の事態はあるものの、リーグ屈指の攻撃力で3連覇へ猛進している。

 セ・リーグの残り5球団はいずれも68人。阪神は7月にコルテン・ブルワー投手を獲得した一方で、ブライアン・ケラー投手が退団。開幕から好調だったこともあるのか、ほかに目立った補強はしていない。球宴前後から快進撃を見せている広島も、5月に中村貴浩外野手を育成から引き上げたのみ。上位2チームに少し水をあけられているDeNAは、今月下旬に西浦直亨内野手をヤクルトからトレードで獲得した。

 各球団とも50試合あまりを残した状況で、戦力が噛み合えば一気に勢力図が変わる可能性もある。育成選手にとっては打ち止めか、土壇場のさらなる補強か。チーム状況を見極めながら期限を迎えることになる。

(Full-Count編集部)

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