エ軍解体の狙いは「総年俸10億円削減」 主力5選手放出で「贅沢税も回避できるかも」
ジオリト、ムーア、ロペス、レンフロー、グリチックの主力5選手をウェーバーに
大谷翔平投手が所属するエンゼルスはルーカス・ジオリト投手、元ソフトバンクのマット・ムーア投手、レイナルド・ロペス投手、ハンター・レンフロー外野手、ランダル・グリチック外野手ら主力5選手をウェーバー公示にかけた、と米スポーツ局ESPNのジェフ・パッサン記者が29日(日本時間30日)に伝えた。米メディアは衝撃を持って伝えている。
突然のチーム解体。エンゼルスの狙いはチーム総年俸の削減だ。オレンジカウンティ・レジスター紙は「エンゼルスはFAが迫った5選手をウェーバー公示。総年俸700万ドル(約10億2100万円)削減の可能性」との見出しで伝えた。
「レンフローは今季の残り年俸が最も多く約200万ドル(約2億9100万円)。ジオリト170万ドル(約2億4800万円)、グリチック170万ドル(約2億4800万円)、ムーア125万ドル(約1億8200万円)、ロペス60万ドル(約8800万円)で、他球団が獲得すれば、エンゼルスは節約できる。もし5人全員が獲得されれば、エンゼルスは約730万ドル(約10億6500万円)を節約できることになる」
エンゼルスは8月1日(同2日)の移籍期限前のトレード市場で“買い手”に。チーム総年俸は贅沢(ぜいたく)税の課税ラインを超える見込みだった。米スポーツ局「ESPN」のアルデン・ゴンザレス記者は「エンゼルスは1か月間分(9月)の年俸を削ることができれば、贅沢税の課税を回避できるかもしれない」と伝えた。
積極的な補強で2014年以来9年ぶりのポストシーズン進出を目指したが、1か月もたたないうちにチーム解体。米メディア「ジ・アスレチック」は「オールインして失敗に終わった」と伝えた。エンゼルスに早くも秋風が吹いている。
(Full-Count編集部)