エ軍に「悪いニュース」 主力大量放出も贅沢税の回避失敗か…大谷再契約に影響も

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

地元紙フレッチャー記者「わずかに贅沢税の課税ラインを上回っていることが判明した」

 大谷翔平投手が所属するエンゼルスが、チーム再建策でもつまずいたようだ。8月末にルーカス・ジオリト投手らをウェーバーにかけ、主力5選手が他球団へ移籍。チーム総年俸を削減して贅沢(ぜいたく)税を回避するのが狙いだったが、通算187本塁打のランダル・グリチック外野手が残留したことで贅沢税の回避に失敗したという。地元紙オレンジカウンティ・レジスターのジェフ・フレッチャー記者が伝えた。

 ガーディアンズに移ったジオリトらの残り年俸は移籍先が支払う。今回の主力5選手の放出で総額500万ドル(約7億2800万円)以上を削減。今季の贅沢税の課税ライン、総年俸2億3300万ドル(約340億円)を超えていないようにみられていたが、フレッチャー記者は「エンゼルスはわずかに贅沢税の課税ラインを上回っていることが判明した。(超過額は)獲得を見送られたランダル・グリチックの年俸170万ドル(約2億4900万円)より少ない額だ」という。

 2023年にエンゼルスが支払う贅沢税は少ないが、仮に2024年に超過した場合は「20%ではなく、30%を支払わなくてはいけない」。今季のチーム総年俸が贅沢税を課税ラインを超えたことについて、ミナシアンGMは「2024年のロースターを作り始めたら話そう。だけど、私たちが(オーナーらと)会話をしたところ、(編成に)影響はない」としたが、契約延長を目指す大谷との残留交渉への影響も少なくない。

 球団は今オフに大谷へクオリファイング・オファーを提示することが濃厚。仮に他球団へ移籍したとしても、贅沢税の課税ラインを下回っていれば、ドラフト2巡目の補償指名権を獲得できていた。だが、今回の課税ラインオーバーで、この補償指名権は4巡目以降となった。チーム再建へは大打撃だ。「オオタニが去るとき、4巡目補償しか獲得できないとか悲しい」「さらに悪いニュース」「最悪」「もうオオタニをウェーバーに入れて解放してやれ」「この球団は絶望的」などと多くのコメントが集まっている。

(Full-Count編集部)

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