侍U-18、4連勝でスーパーR進出決定! ベネズエラに10得点大勝…入院中の主将に吉報
主将の小林隼翔が検査で入院中も、副主将の“代役”山田脩也が躍動
主将不在のアクシデントも、全員で乗り越えた。高校日本代表「侍ジャパン」は4日、台湾(台北)で行われている「第31回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」でベネズエラに10-0で勝利し、7日から始まるスーパーラウンド進出を決めた。主将の小林隼翔内野手(広陵)が頭部の検査のため入院中。一塁側ベンチには背番号1のユニホームが掲げられ“共闘”していた。
陽の落ちた18時30分(日本時間19時30分)、チームバスから降りてくる侍U-18代表の中に、小林の姿はなかった。試合前に日本高野連は、3日の米国戦の守備時に激突した影響で、小林は病院で検査を受け、そのまま入院すると発表。馬淵史郎監督は「小林が帰ってくるまで、みんなが力を合わせて。絶対に落とせない試合です」と力を込めた。
主将の思いを背負い、チーム一丸で勝利に進んだ。指揮官の掲げる「スモール・ベースボール」が光った。0-0と同点で迎えた4回。先頭の知花慎之助外野手(沖縄尚学)が四球で出塁すると、尾形樹人捕手(仙台育英)が犠打を決めた。1死二塁の好機で9番・橋本航河外野手(仙台育英)は三塁線にセーフティバントを仕掛けると一塁はセーフに。1死一、三塁から大会4試合連続で1番起用の寺地隆成捕手(明徳義塾)が投手前にスクイズを決め、先制に成功した。
流れに乗った。直後の2死三塁で、入院中の小林に代わって「2番・遊撃」でスタメン出場した、副主将の山田脩也内野手(仙台育英)がレフトへ追加点となる適時打を放ち、ナインを鼓舞。山田から4連打で一気に5点を奪い、試合の展開を引き寄せた。
投げては先発した東恩納蒼投手(沖縄尚学)が4回1安打無失点の好投。“全員野球”で4連勝を飾り、7日から始まるスーパーラウンド進出を決めた。悲願の大会初優勝へ、結束力は深まるばかりだ。
(Full-Count編集部)