通勤電車でファンと交流、英語表記なしの買い物… 「日本らしい」暮らし満喫のレオ助っ人
西武クリスキー夫妻が「また行きたい」と熱望したレストラン
2022年はDeNAでプレーし、2023年は後半から西武に加入し、リリーバーとして活躍しているブルックス・クリスキー投手。昨年の本拠地は横浜、今年は埼玉・所沢で、雰囲気は全く違う。Full-Countのインタビューで、2度目の“ジャパンライフ”を満喫していることを明かした。
「普段は球場で過ごす時間が長くて、遠征に出ていることも多いけれど……」と前置きしつつ、外国人が多い横浜よりも所沢の方が「日本らしい。日本に住んでいる感じがする」と柔らかい表情でクリスキーは語る。
試合のない日は、体を休ませることが第一にしているが、東京郊外の自宅周辺を歩き、時には都心に足を運ぶことも。行きつけのスーパーマーケットは3店。いずれも英語表記のない商品ばかりで、日常の買い物にも異国で生活していることを実感できるという。ほぼ毎試合観戦する愛妻がよく作ってくれる料理は、鶏の胸肉にタコスソースや照り焼きソースをかけたもの。鶏胸肉は高たんぱく・低脂質で、筋肉の元になり疲労回復効果もあり、クリスキーの投球を後押ししている。
妻の手料理に舌鼓を打つ一方、DeNA在籍中の昨年日本で見つけたレストラン『bills(ビルズ)』は、アメリカに戻った後も夫婦で「また行きたいね」と語り合ったほどお気に入りだ。「もしかしたら世界中のレストランの中でも上位に入るくらい好きかもしれない」。クリスキーは和牛バーガーを注文するのが常で、「1つじゃ足りない。2つオーダーしているよ」と茶目っ気たっぷりの笑顔を浮かべる。
西武鉄道を利用して通勤「ファンと一緒になることもあるよ」
本拠地ベルーナドームへの“通勤”には、西武鉄道を利用している。「電車内でライオンズファンと一緒になることもあるよ」と楽しそう。車内で話しかけられたり、サインや写真を求められたりすることもあり、「自分がいいパフォーマンスができるのは、ファンの皆さんの声援のお陰。交流する機会があるのはうれしいことだよ」と頬を緩める。
9月12日に本拠地ベルーナドームで行われたソフトバンク戦で、クリスキーは9回に登板し無失点に抑えた。ただ、試合は延長12回、4時間49分の熱戦の末に4-8で敗れた。試合終了時刻は午後11時に近かった。「試合時間が長くなるほど、終盤になるほど歓声が大きくなっていくように感じた」と感激の面持ちで語る。
昨年は新型コロナウイルスの影響で声出し応援がなかった状況でのプレー。今年初めて、日本のファンの声援を浴びている。2度目の日本生活は快適そのものだ。
(倉林知子 / Tomoko Kurabayashi)