山本由伸獲得へ…ヤ軍が“300億円”規模の準備か 米経済誌が算出、リアルな市場価値

オリックス・山本由伸【写真:荒川祐史】
オリックス・山本由伸【写真:荒川祐史】

米誌「フォーブス」が山本の市場価値を2億ドル(約296億6000万円)と試算

 オリックス・山本由伸投手の“市場価値”について、米経済誌も細かな算出を始めた。米経済誌「フォーブス」によると、25歳右腕の価値は2013年オフにヤンキースが田中将大投手を獲得した計1億7500万ドル(約259億5000万円)を上回ることになり得ると分析した。譲渡金を含め、2億ドル(約296億6000万円)を超える金額になると想定している。

 同誌は、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMを含め、多くのメジャースカウトが、山本が9日のロッテ戦で達成したノーヒットノーランを現地観戦したことを伝えた。その状況を踏まえ、ヤンキースが「今は2013年終了時点と似た立場にいると、彼ら自身気付いている」と指摘した。事実、10年前は投手陣が機能せずプレーオフ進出を逃し、田中を獲得した背景がある。田中とは、7年1億5500万ドル(約229億9000万円)に加え、譲渡金2000万ドル(約29億7000万円)を支払い補強に成功したが、山本との契約には、それ以上の金額が必要になるというわけだ。

 ヤンキースが山本獲得に動く根拠として、メジャー通算59勝も、今季は3勝6敗、防御率5.90と苦戦しているカルロス・ロドン投手を例に挙げた。「仮に(残りの登板で)信頼を回復させたとしても、もしヤマモトがポスティングされれば、彼らが積極的に獲得を狙うことが予想される」と説明している。

 山本獲得には巨額の資金が必要になる。ポスティングシステムを利用しての移籍の場合は、元の在籍球団へ譲渡金の支払いも発生する。そのうえで、契約は2億ドル(約296億6000万円)保証されたと仮定した場合、譲渡金は3187万5000ドル(約47億3000万円)になり、合計2億3187万5000ドル(約343億9000万円)になると言及し、田中を上回る大型契約になる可能性が高いことを指摘している。

 いずれにしても、史上初の3年連続投手3冠(最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率)を目前としている“日本の至宝”は、メジャー球団も喉から手が出るほど必要な人材だ。仮に、今オフに市場に出るとしたら、ヤンキースをはじめとしたチームが、山本をどのように評価するのか、目が離せない。

(Full-Count編集部)

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