3冠王→まさかの無冠、防御率0.39も「3」届かず 好成績なのに…セのタイトル逃した選手
巨人・戸郷翔征はリーグトップの4完投でエースに相応しい活躍
セ・リーグは4日、レギュラーシーズン全日程が終了した。阪神が18年ぶりのリーグ制覇を果たした今季、近本光司外野手が2年連続で盗塁王、岩崎優投手が初タイトルとなる最多セーブ、中野拓夢内野手が最多安打を獲得するなど阪神勢が躍動した。一方で好成績を残すも、惜しくもタイトルに手が届かなかった選手がいる。
打率では広島・西川龍馬外野手が.305で2位に終わった。6月は打率.371、33安打と好調をキープし、一時はトップに立つも、8月以降打率を落とし最終的には.305でシーズンを終えた。それでも8年目で初めて規定打席に到達しての3割超えを果たし、5年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出を決めたチームをけん引した。
最多安打は阪神・中野とDeNA・牧秀悟内野手の2人が164安打で分け合った。2年連続で同タイトルを狙った中日・岡林勇希外野手は1本差のリーグ3位(163安打)でフィニッシュ。2年連続で160安打以上を記録しているだけに来季以降、首位打者を含めたタイトル争いに期待がかかる。
打者部門だと、昨年最年少で3冠王に輝いたヤクルト・村上宗隆内野手は打率.256、31本塁打、84打点と数字を落とし無冠に終わった。WBCの影響もあってか前半戦は不本意な成績に終わったが、7月以降は19本塁打を放ち、意地は見せた。
最多奪三振では、巨人・戸郷翔征投手の2年連続タイトル獲得はならなかった。1位のDeNA・今永の174個に及ばず3位(141個)だったが、12勝を挙げリーグトップの4完投。投球回もリーグ2位の170回と、2年連続でBクラスに終わったチームの中、エースに相応しい活躍をみせた。
最多セーブはシーズン終盤まで阪神・岩崎、ヤクルト・田口麗斗投手、中日のライデル・マルティネス投手による争いが続いた。岩崎が35セーブでタイトルを獲得するも、今季から抑えに転向した田口は33セーブ、マルティネスは32セーブを挙げ防御率は驚異の0.39。下位に低迷した2球団のクローザーの奮闘ぶりが目立った。
(Full-Count編集部)