早期降板→今季終了に“内紛勃発” 右腕イライラ…采配に不満が続出「俺は嫌だね」
ツインズに2連敗し、プレーオフ敗退となったブルージェイズ
■ツインズ 2ー0 ブルージェイズ(ワイルドカード・日本時間5日・ミネソタ)
ブルージェイズは4日(日本時間5日)、敵地でのワイルドカードシリーズ・ツインズ戦に0-2で敗れ、プレーオフ敗退が決まった。先発したホセ・べリオス投手は、3回まで無失点で4回のマウンドに上がるも、四球を出した場面で交代。この采配に対し、チームメートが苦言を呈したと、米誌が伝えている。
今季11勝(12敗)を挙げたべリオスは、負けられないツインズ戦の先発を託された。3回まで毎回安打を浴びながらも5三振を奪い、4回のマウンドへ上がった。しかし先頭のルイスにフルカウントから四球を与えると、ブルージェイズベンチは菊池雄星にスイッチした。
その後菊池は2失点し、これが決勝点となってプレーオフ敗退が決まった。べリオスは47球、被安打5、5奪三振だったが、1点が命取りの短期決戦。ベンチは第2先発として菊池を送り出したのだった。
このスイッチに苦言を呈したのが、代走で出場したウィット・メリーフィールド外野手だった。米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」のミッチ・バノン記者によると、メリーフィールドは「正直言って、俺は嫌だね。これが原因で試合に負けた訳ではないけど、こういう舞台で監督が(正しい)決断を下すことができなくなっている」と、フロント主導の采配を疑問視しているようだ。
MLB公式サイトでも、「『全員が驚いていた』べリオスの早期降板がブルージェイズにとって裏目に」と伝えられた。べリオスは「正直言って(何故降板を命じられたのか)わからない。私にはコントロールができないこと。私は最初の打者12人に対してベストを尽くした」と、イラ立った様子だったという。
主砲のブラディミール・ゲレーロJr.内野手も「勿論、全員が驚いていた。あの判断に全員が驚いていたけど、どうしようも出来ないこともある」と首をかしげる。同戦に出場したツインズのカイル・ファーマー内野手ですらも「私だったら、(べリオスを)続投させる。彼はいい球を投げていた。スライダーはキレていたと思うし、速球もよかった」と、べリオスの交代を疑問に思っていたようだ。
(Full-Count編集部)