V逸の鷹、助っ人総倒れも…孤軍奮闘の右腕 無双投球示す12球団最強数値「0.69」
鷹オスナは、打者の出塁頻度を示す指標が12球団でトップだった
2023年のソフトバンクは3位に終わり、クライマックス(CS)シリーズ・ファーストステージで敗退。藤本博史監督が退任する事態となった。その中で存在感を示したのが26セーブを挙げたロベルト・オスナ投手だ。各種指標でも圧倒的な数値を残している。
昨季ロッテで活躍した28歳右腕は、新天地でも変わらぬ輝きを放った。49登板(49回)で3勝2敗12ホールド、26セーブ、防御率0.92。42奪三振、僅か5失点だった。セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータでも、無双ぶりが顕著だ。
1イニング当たりの四球と安打による出塁頻度を表す指標「WHIP」は40投球回以上を投げた救援投手で最も低い「0.69」。被打率.173と、与四死球、奪三振、被本塁打による投手評価「FIP」は2.41でリーグ2位の数値だ。また、“宝刀”のカットボールによる100球当たりの失点増減「wCT/C」は「4.67」で、リーグ1位の数値を記録している。
今季のソフトバンクは外国人野手が軒並み不振。アストゥディーヨ、ガルビス、ホーキンス、デスパイネの4選手で僅か1本塁打に終わった。
投手でもモイネロが左肘手術で途中離脱、先発ではスチュワート・ジュニアの3勝が最多だった。多くの助っ人の中で唯一人、輝きを放ったのがオスナ。最後までブルペンを支え続けた。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。