今永昇太、米移籍なら4年78億円か 米記者の“リアル”な分析、黒田氏級の契約期待

DeNA・今永昇太【写真:矢口亨】
DeNA・今永昇太【写真:矢口亨】

ブリットン記者はNPB時代最後の3年間のERA+を用いて算出

 今オフにポスティングシステムを利用して米移籍を目指すことが予想されるDeNAの今永昇太投手。米からの注目度も日に日に上がっているが、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のティム・ブリットン記者は、4年5200万ドル(約78億2900万円)の契約を予想した。

 今永について「ローテーションの3番手から5番手に適している。(MLBでローテーション3番手から5番手を務めた)ヒロキ・クロダやヒサシ・イワクマはMLBで何シーズンか非常にいいシーズンを送った」と分析した。

 黒田博樹氏が2008年に最初に海を渡った際の契約は、3年3530万ドル(約53億1500万円)。「彼の場合、(海外)FA(権を持った)選手として契約したので、ポスティング費用はかからなかった。キクチが初めて(MLBに渡った時)マリナーズと4年5600万ドル(約84億3200万円)で契約し、ポスティング費用はおよそ1000万ドル(約15億600万円)だった」と比較した。黒田氏と菊池雄星の契約は、今の貨幣価値でいえば、それぞれ5000万ドル(約75億1600万円)と7900万ドル(約118億7500万円)をやや下回る額に相当する。

 MLBで投げている投手同士を比較する場合にはWARの指標を使うが、NPBで投げていた投手がMLBに移籍するときは比較ができない。そのため同記者は代替案として、既にMLBに渡った投手のNPB時代最後の3年間のERA+(リーグ平均と比べてどれだけ優れているか比較する指標)で比較し、その数字が近い選手がMLB入りした際の契約をもとに今永の金額を割り出した。

 黒田がMLB入りした時の年齢は33歳、NPB最後の3年間のERA+は145。岩隈は同31歳で、ERA+は130だった。今永は現在30歳で、ERA+は138となった。

「イマナガの場合、ポスティング費用が必要となる。キクチとクロダ(がMLBに渡ったとき)の年齢を比べると、その中間に位置する。だが彼らほどNPBで実績を残した訳ではない。(今永の場合)クロダの当時の契約に4年目を加えて、(今永にかかる)ポスティング費用を差し引いたら、この左腕は4年5200万ドル(約78億2900万円)の契約ということになる」と結論付けた。

(Full-Count編集部)

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