松井秀喜氏、初の柵越えゼロ「記念すべき日」 引退から11年「とうとう打てなくなった」
ポール際への大飛球もファウルに…野球教室初の柵越えゼロ
巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏が5日、東京都八王子市のセガサミー野球場で、自身が主宰するNPO法人「Matsui 55 Baseball Foundation」の少年野球教室を開催。恒例のフリー打撃では、31スイングで柵越えはゼロ。フェンス手前で打球が失速し、グラウンドに背中から倒れ込む場面もあった。野球教室での柵越えゼロは初めてのことで、「今日は私がとうとうホームランを打てなくなった記念すべき日。私も忘れない」と子どもたちに話した。
日米通算507本塁打を放ち、2012年限りで現役引退してから11年。“ゴジラ”も49歳となった。野球教室には子どもたち30人とその保護者も参加。ともにランニングを行い、キャッチボールでは投げ方をひとりひとり丁寧に指導した。
そして自ら打撃投手を務め、保護者を含めた参加者全員に投げ込んだ。過密日程でコンディションは万全ではなかったかもしれないが、そんな素振りは見せず。250球以上を投げても笑顔を絶やさなかった。子どもたちの鋭い打球に松井氏が驚く場面もあった。
その後は恒例のフリー打撃。4月の野球教室ではアーチをかけていたが、この日は31スイングで柵越えはゼロだった。右翼ポール際に大飛球を放った場面では「(ポールを)巻いていたよね?」と主張し、観客を笑わせる場面も。打球がフェンス手前で失速してしまった際には、背中から倒れ込み「嘘でしょ~」と苦笑いした。それでも、自ら実践して見せた強烈な打球を、参加者は目に焼き付けるように見ていた。
最後には子どもたちと保護者にあいさつ。「今日は私がとうとうホームランを打てなくなった記念すべき日。私も忘れない。これからは皆さんの時代です」。次世代の子どもたちに未来を託し、一生懸命汗を流していた。
(Full-Count編集部)