「みんな泣いていた」 38年前日本一の立役者が感激…助っ人が今も忘れない航空機内の光景
リッチ・ゲイル氏は1985、86年に阪神に所属…日本Sで胴上げ投手になった
2023年のプロ野球は、阪神が1985年以来2度目の日本一に輝いて幕を閉じた。その38年前、日本シリーズで胴上げ投手になったのが助っ人のリッチ・ゲイル氏。当時の凄まじいフィーバーぶりを振り返っている。
スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が阪神の日本一を特集し、多くの元助っ人たちのコメントを紹介している。その1人が1985、1986年に在籍したゲイル氏。身長198センチの長身右腕は1985年に13勝をマークした他、西武との日本シリーズでは2勝をマークして優秀選手賞に輝いた。第6戦では完投勝利を挙げて胴上げ投手になっている。
ゲイル氏は「本当に素晴らしい雰囲気の中で戦うことができた」と当時を振り返る。試合開始が午後6時20分の日に「甲子園球場に早めに行くとね、午後2時30分には既に2万5000人のファンがいて、選手の名前をチャントして、横断幕を掲げて、太鼓を叩いていた」と懐かしんだ。
さらに西武球場で日本一を決め、帰阪のため飛行機に搭乗した際のエピソードを披露した。リーグ3冠王に輝き、日本シリーズでもMVPに輝いたランディ・バース氏とともにチームとは別の便に搭乗したが、乗客の大半が阪神ファンで、信じられない光景を目にしたという。
「私たちは最後に搭乗したのだけど、ドアを開けて入った瞬間、飛行機の天井が吹き飛ばされるのではないかと思った。みんな泣いていた。年配の人たちも泣いていた。私たちは普段、人々のそのような感情を目にすることはなかった」と感慨深げに語った。
(Full-Count編集部)