2度の戦力外、防御率36.00…“清宮世代”の17年U-18 ドラ1続々も5年で立場一変

ロッテ・安田尚憲、日本ハム・清宮幸太郎、DeNA・三浦銀二(左から)【写真:荒川祐史】
ロッテ・安田尚憲、日本ハム・清宮幸太郎、DeNA・三浦銀二(左から)【写真:荒川祐史】

20人中16人がプロ入りした2017年の侍ジャパンU-18

 野球日本代表「侍ジャパン」U-18はのちのプロ野球選手を輩出する“登竜門”ともいえる。当時、早実高で本塁打を量産して話題を集めた日本ハム・清宮幸太郎内野手らが選出された2017年「U-18W杯」メンバーの現在地を検証する。

 この年の代表はスラッガーぞろいだった。清宮のほかにもロッテ・安田尚憲内野手や広島・中村奨成捕手が同年にドラフト1位指名された。また、当時2年生で代表入りしていた広島・小園海斗内野手、ロッテ・藤原恭大外野手も2018年に1位指名された。藤原、小園はトップチームでも代表入りを果たし、16日開幕の「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」に出場する。

 野手では他に中日・伊藤康祐外野手、ソフトバンク・増田珠外野手、ロッテ・西巻賢二内野手が高卒でプロ入りした。伊藤は今オフ戦力外になった。西巻は楽天2年目の2019年オフに戦力外を通告され、入団テストを経てロッテに加入。さらにロッテでも2022年に2度目の戦力外を受け、今季はDeNAでプレーした。

 増田も今季、自己最多の35試合に出場しながら来季の契約を提示されなかった。一方、ヤクルト・丸山和郁外野手、西武・古賀悠斗捕手は大学を経てプロ入り。古賀は今季自己最多の100試合に出場した。

 投手では、中日・清水達也投手が主に中継ぎとして121試合に登板し、9勝10敗、1セーブ、57ホールドと好成績を残している。ソフトバンク・田浦文丸投手は今季、自己最多の45試合に登板。防御率2.38と安定した投球を見せた。

 一方、法大から2021年ドラフト1位でヤクルトに入団した山下輝投手は、1年目に日本シリーズで先発を経験したが、今季は1軍登板がなかった。DeNAに入団した選手はいずれも苦しんでいる。櫻井周斗投手は怪我もあり、2021年以降1軍のマウンドに上がっていない。2年目の三浦銀二投手は今季1登板で防御率36.00。ドラフト2位で入団した徳山壮磨投手も即戦力の期待が高かったが、2年間で1軍登板なしだ。

“同世代”で代表から漏れたヤクルト・村上宗隆内野手は2022年に3冠王を獲得するなど、球界を代表する打者になった。5年が経ち、立場も一変。苦しんでいる選手は再起できるだろうか。

(Full-Count編集部)

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