大谷翔平争奪戦が引き起こす“停滞” 天才打者も絡み複雑化…動くに動けぬ球団事情

エンゼルスからFAとなっている大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルスからFAとなっている大谷翔平【写真:Getty Images】

大谷、山本、ソトに興味抱く球団が重なり…身動きがとりにくい状況に

 メジャーリーグのウインターミーティングが4日(日本時間5日)に始まり、エンゼルスからフリーエージェント(FA)となっている大谷翔平投手を筆頭に、ポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指すオリックス山本由伸投手らの去就が大きな関心を集めている。だが、そう簡単に決着しそうにない見込みだという。パドレスが放出を模索しているとされる天才打者、フアン・ソト外野手の動向も絡み、身動きが取りにくい状況に陥っているという。米スポーツ局「ESPN」が伝えている。

 パドレスのAJ・プレラーGMによると、ソトに関して「多くの問い合わせが来ている」という。だが、記事は「FAのショウヘイ・オオタニとヨシノブ・ヤマモトによって、ソトの状況が複雑化するかもしれない。ソトに関心を持っている多くの球団は、(大谷か山本の)どちらか1人には関心を持っている」と伝える。プレラー氏が会談した球団の多くは大谷と山本の“答え”を待っている状況だという。

 記事は大谷争奪戦に参戦しているのはドジャース、カブス、ブルージェイズ、エンゼルス、ジャイアンツと予想する。一方、これら5球団に加えてヤンキース、メッツなどが山本に興味を抱き、ソトの獲得を模索しているのはブルージェイズ、ヤンキース、カブス、ジャイアンツだという。

 この3人のうち2人を獲得することは「ほぼ不可能と言っていい」と記事は解説。それぞれがお互いを牽制し合っている状況で、市場が停滞していると指摘する。

 当初はソトの移籍がまず最初に決まると見られていたが、ある球団幹部は「まだ当分かかるかもしれない」と予測した。ソト放出でパドレスが求める見返りが大きすぎるため、時間を要する見込みだそうだ。記事は「誰かが先に動かなければいけない」とも。“大物3人”の去就はどんな形で決着するだろうか。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY