最下位脱出へ和製大砲ら続々獲得も まだ解消できぬ弱点…中日に求められる“次の一手”
中田翔ら5人の野手を獲得、現役ドラフトではヤクルトから梅野雄吾を獲得
中日は今季、56勝82敗5分けで球団史上初の2年連続最下位に終わった。2013年からの11年間でAクラスは1度(2020年の3位)だけ。長らく続く低迷打開へ、今オフはどんな手を打っているのか。改めて検証する。
不振の要因としてまず挙げられるのは“貧打”。390得点、チーム打率.234、71本塁打、306四球、出塁率.285などはいずれもリーグワーストだった。こうした背景もあり、今オフは野手獲得に力を注いでいる。
戦力外となった中島宏之内野手(前巨人)、山本泰寛内野手(前阪神)、上林誠知内野手(前ソフトバンク)、板山祐太郎外野手(前阪神)を獲得した(板山は育成)。外国人ではキューバ出身のカルロス・モニエル外野手とクリスチャン・ロドリゲス内野手を育成で獲得した。
そして巨人から自由契約になっていた中田翔内野手の入団も発表した。現役ではNPB屈指のパワーヒッター。打点王を3度獲得し、通算303本塁打を誇る。プロ16年目の今季は92試合出場ながら15本塁打。今季不振だったダヤン・ビシエド内野手に代わり、一塁でのレギュラー起用が濃厚だ。
現役ドラフトではヤクルトから梅野雄吾投手を獲得した。高卒3年目の2019年には68登板で28ホールドをマークするなど通算74ホールドをあげている。まだ24歳。勝ちパターンの一角に食い込める余地は十分あるだろう。
もう一つのポイントはレギュラーが定まっていない二遊間。今年のドラフト会議でも2位で津田啓史(三菱重工East)、3位で辻本倫太郎(仙台大)と二遊間をこなせる選手を指名した。今後も補強はあるのか、注目される。
(Full-Count編集部)