育成は「ユニホーム変えてもいい」 厳しい言葉…和田毅が若手に求めた“ハングリー精神”
3500万円アップの推定2億円でサイン…米国では「変な投球したらクビになる」
ソフトバンクの和田毅投手が25日、PayPayドーム内の球団事務所で契約交渉に臨み、今季から3500万円増の年俸2億円(金額は推定)でサインした。契約更改の会見で「若い選手に思うことは何か」と聞かれると、和田から厳しい言葉が発された。
「3桁とはいえ、メジャーのユニホームで着てプレーができる。メジャーのソフトバンクホークスというチーム名を背負ってプレーができるということは本当に“贅沢”なこと。それをしっかりと認識して日々過ごしているのか疑問に思うこともたくさんあるし、(育成選手は)ユニホームを変えてもいいというくらいです」
MLBのマイナーリーグでは、トップリーグと違うユニホーム、違う名前のチームでプレーする。和田自身も2011年オフにメジャーリーグへ挑戦。マイナー選手としての経験があるからこそ重みが違う。「彼らのハングリーさと比べると物足りない」。次の日にクビになるかもしれない彼らと、1年間の“保証”がある日本の育成選手とでは明らかな違いがある。
「自分もマイナーにいる時はそうでしたし。特に僕の場合は年齢も30を超えてたので。変なピッチングしたらすぐクビになるだろうなと思いながら必死にやっていた」と振り返る。そのようなハングリーさが、今の育成選手からは感じられないという。異例とも思える契約更改の場での和田のメッセージは育成選手にどこまで響くのだろうか。