西武163キロ右腕に衝撃「ギュッとくる」 まだ65%なのに…ベテラン炭谷が証言「いい」
西武のアブレイユが初ブルペン「精度を上げて開幕に合わせる」
西武の新外国人、アルバート・アブレイユ投手が宮崎・南郷キャンプ第1クールの8日、初のブルペン投球を行った。最速163キロを誇る28歳右腕の力の入れ具合は「65~75%」だったが、受けた炭谷銀仁朗捕手は「手元でギュッとくる」と印象を語った。
右腕は背番号54のユニホームに身を包み、ツーシームやスライダーなど35球を投げ込んだ。昨季はヤンキースで45試合に登板して2勝2敗、防御率4.73をマーク。守護神候補の1人とされている。
「初めてにしては感触はよかった。スライダーももっと精度を上げていきたい。精度を上げて開幕に合わせるのが自分の仕事。準備はとても大事です」。メジャーでは2月中旬にキャンプインし、すぐに実戦形式に入るため、例年この時期は60%程度に仕上げているという。
ボールを受けた炭谷は「まだ初めてで分からないけど」とした上で「まっすぐはいい。伸びと、手元でギュッとくる感じはありました。ちょっと変化球はバラついていたけど」と、本調子でないながらも直球の威力を認めた。
今月3日に来日したばかり。多少の時差ぼけは残っているそうだが、ホテルの部屋は「オーシャンビューが綺麗」と日南海岸をのぞむ景色を満喫しリラックスしている。日本のキャンプで感じたメジャーとの違いは「寒いことと、球場が芝生でなくて土、あとは食事」。食事に関しては「ラーメンとサーモン入りのおにぎりが美味しい。フルーツも甘くて美味しい。イチゴとか」と笑顔を見せた。
練習後にはテレビカメラに囲まれて取材を受けているヘスス・アギラー内野手の姿を発見。陽気なラテン系はジェフリー・ヤン投手とともに“乱入”。緑のカラーコーンをカメラに見立てて肩に担ぎ、アギラーを“撮影”。しまいには「親愛する日本人の皆さんはどうですか?」と質問し、周囲を笑わせた。期待のドミニカンは早くもライオンズに溶け込んでいる。