山本由伸、WS開幕投手ではない理由 日本人初大役よりも…ド軍徹底方針→フル回転の期待
山本はワールドシリーズ第2戦で先発することが決定
ドジャース・山本由伸投手が26日(日本時間27日)に本拠地で行われるヤンキースとのワールドシリーズ(7回戦制)第2戦で先発することが決まった。デーブ・ロバーツ監督が22日(同23日)に報道陣のオンライン取材に応じ、「ヤマモトは2戦目に投げる」と明言した。
山本は6月7日(同8日)の敵地・ヤンキース戦で7回2安打無失点と好投。メジャー自己最多106球を投げて7三振を奪い、敵地ファンを黙らせた。そして前回登板は5回途中2失点と好投した17日(同18日)のメッツとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦。ジャック・フラハティは18日(同19日)の第5戦で投げており、日本人初となるワールドシリーズ開幕投手に指名される期待があった。
それでも、ドジャースはフラハティと山本を入れ替えた。それは山本にきっちり休養を与える目的があった。移籍後はチーム方針で中4日で登板させたことはなく、26日(同27日)の第2戦で投げた後は11月1日(同2日)の第6戦までに中5日を空けることができる。
山本を第2戦で先発させることについて、ロバーツ監督は「ヤマモトの件は簡単だ。2戦目に登板して、第6戦があれば登板する」と説明した。休養十分でシリーズを通してフル回転してもらおうという考えだ。
ドジャースの先発陣ではレギュラーシーズンを支えたグラスノー、ストーン、カーショーらが今季絶望。このポストシーズンはブルペンデーなどでしのぎ、4年ぶりのワールドシリーズまで勝ち上がってきた。右腕ビューラーはヤンキースタジアムに舞台を移す28日(同29日)の第3戦か、29日(同30日)の第4戦に登板する予定で、指揮官は「ブルペンゲームはある。ここ数日のうちに第3戦、第4戦を決めたい」と明かした。
本拠地ドジャースタジアムでは今季9試合登板して負けなしの3勝、防御率2.98。45回1/3を投げて53奪三振をマークしている。地元ファンの大歓声を背中に受け、万全の状態でヤンキース斬りに挑む。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)